[イーデイリーNA EUN-KYUNG 記者]Precision Biosensor Inc.(335810)とSD Biosensor(137310) (SDバイオセンサー)が、動物用診断機器に適用される特許をめぐって対立しています。プレシジョンバイオは、特許無効審判で権利を守り抜いたとして、積極的な権利行使を予告しました。一方、SDバイオセンサーは、審決に不服を申し立てないとしつつも、自社が製造する「Vチェック C10」(Vcheck C10)は当該特許を侵害しておらず、製造・販売に影響はないとの立場です。
プレシジョンバイオの「エクスディア PT10V」(左)と、SDバイオセンサーが製造し、バイオノートが販売する「Vチェック C10」(右)。両製品は、動物病院で血液成分を分析する動物用診断機器です。(写真=各社)
当該特許は、血液成分を光で分析する過程で発生する測定誤差を補正する技術です。検査装置は、検体と試薬が反応する際に現れる光の吸収度を測定し、各成分の濃度を算出します。この際、分析対象の反応を読み取る「主波長」の光源と、誤差を補正する「副波長」の光源を併用して、測定信号の精度を高めることが核心です。 単に信号を濃度に変換するにとどまらず、その計算に用いられる信号の誤差を減らす方式です。簡単に言えば、血液中のブドウ糖やコレステロールなどが実際にどれほど含まれているかを、より正確に計算できるようにする技術です。光を測定する過程で生じた誤差により、検査数値が実際よりも高く、あるいは低く出ることを減らし、獣医師が動物の健康状態を判断する際に、より信頼できる結果を提供します。
プレシジョンバイオは、この技術が動物用臨床化学検査装置「エクスディア PT10V」(Exdia PT10V)に適用された中核特許であると説明しました。約350件の特許を保有するプレシジョンバイオは、今回の審決により、検査の精度を支える基盤技術に対する権利を守ったとの立場です。
紛争に関連して言及されている製品は、SDバイオセンサーが製造し、BioNote(377740)が製造を委託して販売している「VチェックC10」です。診断業界の関係者は、製品の開発・製造過程において特許侵害の可能性を懸念し、無効審判を請求した可能性を指摘するとともに、特許が維持された以上、今後の販売にも影響を及ぼす可能性があると見通しました。
SDバイオセンサーはこれを反論しました。同社の関係者は、「今回の審決は当該特許の有効性に関する判断であり、VチェックC10の特許侵害の有無に関する判断ではない」とし、「訂正後の特許の権利範囲を基準に再検討した結果においても、VチェックC10は当該特許の権利範囲に属しないと判断している」と述べました。
特許が維持されたという事実と、特定の製品がその特許を侵害しているかどうかは、別個の争点です。 現在、両社の立場が分かれる点も、VチェックC10が特許で保護される技術の範囲に含まれるかどうかなのです。SDバイオセンサーの関係者は、「審決の内容を総合的に検討した結果、追加の不服申立手続きは行わない方針です」と明らかにしました。ただし、プレシジョンバイオが積極的な特許権の行使を予告しているだけに、今回の審決後も、製品の侵害の有無をめぐる攻防が続く可能性が高いです。
プレシジョンバイオは、2020年の臨床化学検査装置の発売を皮切りに、2021年にカートリッジ生産施設を竣工し、事業を本格化させました。「エクスディア PT10V」は、2021年に動物用製品として市場に登場しました。 発売当時、70マイクロリットル(μL)の血清・血漿を用いて最大17項目を同時に検査でき、検査目的に応じてカートリッジを選択する仕組みとなっています。その後、検査項目を追加し、昨年5月には肝機能検査試薬「リバー・プラス12V」(Liver Plus 12V)の国内承認も取得しました。
これに対抗する「Vチェック C10」は、バイオノートが昨年下半期に発売した動物用生化学診断装置です。「エクスディア PT10V」と同様に、専用試薬カートリッジを用いて血液成分を分析します。装置の構成によっては最大4検体を同時に検査できるため、複数の動物の検査を一度に処理できる点を差別化ポイントとして掲げています。
各社の当該製品の単独売上高は公表されていませんが、動物用診断事業の成長と製品群の拡大は続いています。バイオノートの昨年の動物部門の売上高は約746億ウォンで、前年(約664億ウォン)より12.4%増加しました。プレシジョンバイオでも、ヒト用・動物用を合わせた臨床化学製品群が、昨年の連結売上高の60%を占める主力事業として定着しました。
両製品が狙う動物病院の現場検査市場には、アイデックスの「カタリスト・ワン」(Catalyst One)、ゾエティスの「ベッツキャン VS2」(Vetscan VS2)なども進出しています。検査機器を普及させれば、専用試薬・カートリッジの繰り返し購入によって売上が続く事業であるだけに、機器供給の拡大は、将来的な消耗品の売上基盤を確保するという意味もあります。 今回の特許をめぐる争いも、既存事業を守ろうとするプレシジョンバイオと、生化学診断機器市場を拡大しようとするSDバイオセンサー・バイオノートとの競争の延長線上にあるという分析です。
ただし、SDバイオセンサーは、今回の審決が「Vチェック C10」の製造・販売および今後の事業展開に及ぼす影響はないとの立場です。SDバイオセンサーの関係者は、「現在、プレシジョンバイオとの別途の合意や、特許使用契約を前提とした協議は行っていません」と述べました。
プレシジョンバイオの関係者は、今回の審決後の対応について、「当社が保有する特許は、知的財産権として保護されるべき権利である」とし、「特許権者として、積極的に権利行使を進める計画だ」と述べました。
「権利行使」対「侵害ではない」…今後の攻防が予想される7日、関連業界によると、特許審判院は先月29日、SDバイオセンサーがプレシジョンバイオを相手取って請求した「光学検出装置および測定誤差の補正方法」に関する特許無効審判において、一部棄却・一部却下の審決を下しました。昨年5月30日の審判請求から約1年4ヶ月ぶりのことです。
当該特許は、血液成分を光で分析する過程で発生する測定誤差を補正する技術です。検査装置は、検体と試薬が反応する際に現れる光の吸収度を測定し、各成分の濃度を算出します。この際、分析対象の反応を読み取る「主波長」の光源と、誤差を補正する「副波長」の光源を併用して、測定信号の精度を高めることが核心です。 単に信号を濃度に変換するにとどまらず、その計算に用いられる信号の誤差を減らす方式です。簡単に言えば、血液中のブドウ糖やコレステロールなどが実際にどれほど含まれているかを、より正確に計算できるようにする技術です。光を測定する過程で生じた誤差により、検査数値が実際よりも高く、あるいは低く出ることを減らし、獣医師が動物の健康状態を判断する際に、より信頼できる結果を提供します。
プレシジョンバイオは、この技術が動物用臨床化学検査装置「エクスディア PT10V」(Exdia PT10V)に適用された中核特許であると説明しました。約350件の特許を保有するプレシジョンバイオは、今回の審決により、検査の精度を支える基盤技術に対する権利を守ったとの立場です。
紛争に関連して言及されている製品は、SDバイオセンサーが製造し、BioNote(377740)が製造を委託して販売している「VチェックC10」です。診断業界の関係者は、製品の開発・製造過程において特許侵害の可能性を懸念し、無効審判を請求した可能性を指摘するとともに、特許が維持された以上、今後の販売にも影響を及ぼす可能性があると見通しました。
SDバイオセンサーはこれを反論しました。同社の関係者は、「今回の審決は当該特許の有効性に関する判断であり、VチェックC10の特許侵害の有無に関する判断ではない」とし、「訂正後の特許の権利範囲を基準に再検討した結果においても、VチェックC10は当該特許の権利範囲に属しないと判断している」と述べました。
特許が維持されたという事実と、特定の製品がその特許を侵害しているかどうかは、別個の争点です。 現在、両社の立場が分かれる点も、VチェックC10が特許で保護される技術の範囲に含まれるかどうかなのです。SDバイオセンサーの関係者は、「審決の内容を総合的に検討した結果、追加の不服申立手続きは行わない方針です」と明らかにしました。ただし、プレシジョンバイオが積極的な特許権の行使を予告しているだけに、今回の審決後も、製品の侵害の有無をめぐる攻防が続く可能性が高いです。
機器にとどまらず試薬の売上まで…動物診断市場の争奪戦両製品は、動物病院で血液成分を分析し、肝臓・腎臓の機能や手術前の健康状態などを確認する臨床化学診断機器です。検査機に専用の試薬カートリッジを挿入して使用する方式であり、機器の普及後も検査に必要な消耗品の需要が続きます。
プレシジョンバイオは、2020年の臨床化学検査装置の発売を皮切りに、2021年にカートリッジ生産施設を竣工し、事業を本格化させました。「エクスディア PT10V」は、2021年に動物用製品として市場に登場しました。 発売当時、70マイクロリットル(μL)の血清・血漿を用いて最大17項目を同時に検査でき、検査目的に応じてカートリッジを選択する仕組みとなっています。その後、検査項目を追加し、昨年5月には肝機能検査試薬「リバー・プラス12V」(Liver Plus 12V)の国内承認も取得しました。
これに対抗する「Vチェック C10」は、バイオノートが昨年下半期に発売した動物用生化学診断装置です。「エクスディア PT10V」と同様に、専用試薬カートリッジを用いて血液成分を分析します。装置の構成によっては最大4検体を同時に検査できるため、複数の動物の検査を一度に処理できる点を差別化ポイントとして掲げています。
各社の当該製品の単独売上高は公表されていませんが、動物用診断事業の成長と製品群の拡大は続いています。バイオノートの昨年の動物部門の売上高は約746億ウォンで、前年(約664億ウォン)より12.4%増加しました。プレシジョンバイオでも、ヒト用・動物用を合わせた臨床化学製品群が、昨年の連結売上高の60%を占める主力事業として定着しました。
両製品が狙う動物病院の現場検査市場には、アイデックスの「カタリスト・ワン」(Catalyst One)、ゾエティスの「ベッツキャン VS2」(Vetscan VS2)なども進出しています。検査機器を普及させれば、専用試薬・カートリッジの繰り返し購入によって売上が続く事業であるだけに、機器供給の拡大は、将来的な消耗品の売上基盤を確保するという意味もあります。 今回の特許をめぐる争いも、既存事業を守ろうとするプレシジョンバイオと、生化学診断機器市場を拡大しようとするSDバイオセンサー・バイオノートとの競争の延長線上にあるという分析です。
ただし、SDバイオセンサーは、今回の審決が「Vチェック C10」の製造・販売および今後の事業展開に及ぼす影響はないとの立場です。SDバイオセンサーの関係者は、「現在、プレシジョンバイオとの別途の合意や、特許使用契約を前提とした協議は行っていません」と述べました。
プレシジョンバイオの関係者は、今回の審決後の対応について、「当社が保有する特許は、知的財産権として保護されるべき権利である」とし、「特許権者として、積極的に権利行使を進める計画だ」と述べました。