映画界

ドーパミン爆発のホラーバスター…『バイオハザード:0番目の夜』[観ましたよ]

クエストをクリアするように続く94分間のサバイバル戦 7~8分ごとに変わる空間・恐怖のリズム オースティン・エイブラムス、平凡な生存者を熱演 ジャック・クレガーの執拗な演出…成功したリブート

YUN GI BACK
2026-09-17 01:14:59
「ボッテヨン」は、話題の映画を実際に鑑賞し、率直な感想や見どころをお伝えするレビューコーナーです。<編集者注>
[イーデイリー スターinYUN GI BACK 記者] 『バイオハザード』が新たに帰ってきました。単に名前を借りただけのリブート作品ではありません。ゲームが与えてくれた恐怖と緊張、「次の段階へ進まなければならない」という本能的な没入感を、スクリーン上にしっかりと再現しています。驚く暇もなく次の危機が襲い、一つの難関を乗り越えれば、さらに強烈な恐怖が待ち受けています。 緊張と快感を休む間もなく押し寄せる「ドーパミン爆発ホラーバスター」の誕生です。
映画『バイオハザード:0番目の夜』の一場面。(写真=ソニー・ピクチャーズ)

『バイオハザード:0番目の夜』は、医療宅配ドライバーのブライアン(オースティン・エイブラムス)が、緊急配達のために深夜のラクーンシティ総合病院へ向かう中で巻き起こる出来事を描いています。 道路上で正体不明の存在と対峙した瞬間から、彼の夜はサバイバルゲームへと変わります。従来の映画シリーズや世界観とは一線を画し、原作ゲーム『バイオハザード』のサバイバルホラーの雰囲気へと再び焦点を当てた作品です。
この映画の最大の強みは、シンプルでテンポが良いという点です。複雑な説明や過剰な人物関係を排除し、ブライアンが生き残る過程だけに焦点を当てています。一つの危機を乗り越えると、新たな空間や敵が登場し、武器も拳銃から散弾銃、サブマシンガンへと進化していきます。まるでゲーム内のクエストを一つずつクリアしてレベルアップしていくような快感があります。 道路や納屋、農家、廃トンネル、キャンピングカー、路地裏、下水道など、舞台となる場所も7~8分おきに素早く切り替わります。ある場所に慣れかけた頃には次のステージが始まり、恐怖の度合いもそれに伴って高まっていきます。
映画『バイオハザード:0番目の夜』のポスター。(写真=ソニー・ピクチャーズ)

カメラワークもゲームの表現手法を積極的に取り入れています。ブライアンの肩越しに追いかけるショルダービューと、一人称に近い視点を交互に使い分け、観客を登場人物のすぐ後ろに立たせたような感覚を与えます。「あのドアを開けても大丈夫だろうか」「あの暗闇の中に何かいないだろうか」という根源的な不安を絶えず刺激します。まるでゲームを実際にプレイしているかのような感覚が生き生きと表現されています。
恐怖の強さと緩急の調節も卓越しています。「ジャンプスケア」というホラーの基本に忠実でありながらも、同じ手法を繰り返しはしません。一度大きく驚かせた後、ユーモアで緊張をほぐし、油断した瞬間に再び恐怖を突きつけます。笑ったかと思えば驚かされ、驚いた後にはまた笑ってしまうというリズムが続くことで、恐怖の振幅も自然に大きくなっていきます。
オースティン・エイブラムスのキャスティングも秀逸でした。ブライアンは、ヒーローとは程遠い平凡な人物です。臆病で慌てふためくものの、極限の状況で何とか生き延びようと必死にもがきます。その不器用さと切迫感が、かえって現実味を持って伝わってきます。観客がブライアンを見つめるというより、ブライアンと共に逃げているかのような没入感を生み出しています。
映画『バイオハザード:ゼロ』の一場面。(写真=ソニー・ピクチャーズ)

何よりも、『バーバリアン』や『ウェポン』でハリウッドのホラー界において存在感を高めてきたジャック・クレガー監督の執拗な演出が際立っています。 一度掴んだ観客を、ヒルのようになかなか手放しません。恐怖を強く押し出すタイミングと、一息つくタイミングを正確に把握し、その合間にユーモアを織り交ぜて緊張感を調整しています。ゲームをそのまま複製するのではなく、ゲームをプレイした際に感じた緊張感と没入感を、映画的な体験へと翻訳したのです。
結局、『バイオハザード:0番目の夜』が蘇らせたのは、ゲームのストーリーではなく、「プレイする楽しさ」なのです。一つのシーンを過ぎればまた別の恐怖が待ち受けており、映画は最後まで観客を次のステージへと引き込んでいきます。新たに帰ってきた『バイオハザード』の幕開けとして、申し分ありません。ジャック・クレガー監督。上映時間94分。9月17日公開。

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