[イーデイリーKIM SAE-MI 記者] 時価総額約4000億ドル(約570兆ウォン)に達する超大型製薬会社が誕生するところでした。 英国を代表するグローバル製薬会社アストラゼネカが、米国のブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)とここ数カ月間、合併について協議していたためです。両社は現金と株式を組み合わせた取引方式まで検討し、8月中の合併発表を目指して協議を進めていましたが、関連情報が外部に漏れた後、投資家の反発などが強まり、結局交渉を打ち切ったと伝えられています。
交渉は中断されましたが、世界トップクラスの製薬会社でさえ、将来の成長エンジンを確保するために競合他社との統合案まで検討していたという事実は、Kバイオにとって大きな示唆を与えています。 中国のバイオテック企業は革新的な新薬を武器に、グローバルな大手製薬会社に数兆ウォンで売却され、日本の製薬会社は米国のバイオテック企業を相次いで買収する中、KバイオはグローバルなM&A(合併・買収)市場において、買収側にも被買収側にもなれない孤立した存在となっています。「売却できる技術」はあっても、グローバル企業が丸ごと「買いたい」と思うような企業をまだ作り出せていないという指摘です。
[グラフィック=イーデイリー イ・ミナ記者]
アジアでもM&Aの情勢は急速に変化しています。 最も顕著なのは中国です。アストラゼネカは、中国の細胞治療薬企業であるグラセル・バイオテクノロジーズを最大12億ドル(1兆7000億ウォン)で買収し、デンマークのジェンマブは、中国の抗体薬物複合体(ADC)企業であるプロファウンド・バイオを18億ドル(2兆6000億ウォン)で傘下に収めました。 バイオエヌテックも、PD-L1・VEGF二重特異性抗体候補物質「BNT327」を確保するため、中国のバイオテウスを前払い金8億ドル(1兆1000億ウォン)、マイルストーンを含め最大9億5000万ドル(1兆4000億ウォン)で買収しました。大手製薬企業が単なる技術導入にとどまらず、中国のバイオテック企業買収に乗り出したわけです。
中国の存在感は偶然ではありません。グローバルな新薬の初期開発プログラムにおいて、中国が占める割合は2015年の8%から2024年には32%以上に急増しました。豊富な新薬候補物質だけでなく、臨床段階へと迅速に進み、ヒトを対象とした有効性の可能性を示している資産が増えるにつれ、グローバル製薬企業が企業全体を買収する正当性も高まっているという分析です。
日本は逆の方向から存在感を高めています。 日本の製薬各社は、海外から成長の原動力を積極的に買い求めています。アステラスは2023年、米国の眼科専門バイオテック企業であるアイベリック・バイオを59億ドル(8兆4000億ウォン)で買収し、小野薬品は2024年、米国の抗がん剤開発企業であるディサイフェラを24億ドル(3兆4000億ウォン)で買収しました。 大塚製薬も同年、米国の新薬開発会社ズナナ・セラピューティクスを前払い金8億ドル(1兆1000億ウォン)で買収しました。
中国が革新的な新薬パイプラインを前面に押し出し、グローバル・ビッグファーマの買収対象として台頭したのに対し、日本は堅実な資金力を基盤に、海外のバイオテック企業を直接買収し、成長の原動力を確保する戦略を展開していると言えます。一方、韓国の製薬・バイオ企業については、グローバルM&A市場において、買収側でも被買収側でもない「周辺部」にとどまっているという評価が出ています。
結局、「優れた技術を持つ企業」と「買収したい企業」の間には、かなりの隔たりがあるということです。 大手製薬企業が企業全体を買収するには、特定の候補物質1つの可能性だけでは不十分です。臨床試験で概念実証(PoC)を終えた複数のパイプラインや、後続の候補物質を継続的に生み出せる研究組織、他の薬剤にも繰り返し適用できるプラットフォームなどを備えている必要があります。韓国のバイオ企業の相当数が資金不足により、後期臨床試験に到達する前に技術輸出を選択する構造では、企業価値を高めることには限界があるという懸念も出ています。
あるバイオ業界の関係者は、「アストラゼネカやBMSのようなグローバルトップティア企業でさえ、市場の変化を読み取り、将来の競争力を確保するために変革を模索しているのに、韓国の製薬会社は依然として既存のジェネリック事業に安住している」とし、「韓国企業は、生存の危機に追い込まれてからようやくM&Aを検討するケースが多い」と嘆きました。
国内で必要とされるM&Aも、単に経営不振な企業同士が合併して規模を維持する「生存型」とは異なうべきだという声も上がっています。資金とグローバルな事業化能力を持つ製薬会社や大企業が、技術力を備えたバイオベンチャーと提携し、臨床試験から承認・販売まで共に育てていく「成長型M&A」が必要だということです。
APITバイオのユン・ソンジュ代表は、「国内で必要なのは、ジェネリック中心の製薬会社間の単純な統合ではなく、事業化能力を持つ製薬会社と新薬パイプラインを保有するバイオベンチャーの結合だ」とし、「グローバル製薬会社が生存と競争力の確保のために能力と技術、資本を結合するのであれば、国内の製薬・バイオ企業がなぜ独力でやっていかなければならないのか、考え直すべき時期だ」と述べました。
交渉は中断されましたが、世界トップクラスの製薬会社でさえ、将来の成長エンジンを確保するために競合他社との統合案まで検討していたという事実は、Kバイオにとって大きな示唆を与えています。 中国のバイオテック企業は革新的な新薬を武器に、グローバルな大手製薬会社に数兆ウォンで売却され、日本の製薬会社は米国のバイオテック企業を相次いで買収する中、KバイオはグローバルなM&A(合併・買収)市場において、買収側にも被買収側にもなれない孤立した存在となっています。「売却できる技術」はあっても、グローバル企業が丸ごと「買いたい」と思うような企業をまだ作り出せていないという指摘です。
中国は「売却」され、日本は「買収」…韓国はどこへ? 世界トップクラスの製薬会社でさえ、内部の研究開発(R&D)だけで成長するよりも、競合他社の資産や組織を丸ごと確保するという選択肢を積極的に検討しているという点です。特許の失効により既存のブロックバスター医薬品の売上は消えつつある一方で、新薬を1つ開発するのにかかる費用と時間はますます増大しているからです。 世界のライフサイエンス業界におけるM&Aの金額は昨年、約2400億ドル(約341兆ウォン)に達し、取引件数は減少したものの、平均取引規模は前年比で2倍以上に拡大しました。
アジアでもM&Aの情勢は急速に変化しています。 最も顕著なのは中国です。アストラゼネカは、中国の細胞治療薬企業であるグラセル・バイオテクノロジーズを最大12億ドル(1兆7000億ウォン)で買収し、デンマークのジェンマブは、中国の抗体薬物複合体(ADC)企業であるプロファウンド・バイオを18億ドル(2兆6000億ウォン)で傘下に収めました。 バイオエヌテックも、PD-L1・VEGF二重特異性抗体候補物質「BNT327」を確保するため、中国のバイオテウスを前払い金8億ドル(1兆1000億ウォン)、マイルストーンを含め最大9億5000万ドル(1兆4000億ウォン)で買収しました。大手製薬企業が単なる技術導入にとどまらず、中国のバイオテック企業買収に乗り出したわけです。
中国の存在感は偶然ではありません。グローバルな新薬の初期開発プログラムにおいて、中国が占める割合は2015年の8%から2024年には32%以上に急増しました。豊富な新薬候補物質だけでなく、臨床段階へと迅速に進み、ヒトを対象とした有効性の可能性を示している資産が増えるにつれ、グローバル製薬企業が企業全体を買収する正当性も高まっているという分析です。
日本は逆の方向から存在感を高めています。 日本の製薬各社は、海外から成長の原動力を積極的に買い求めています。アステラスは2023年、米国の眼科専門バイオテック企業であるアイベリック・バイオを59億ドル(8兆4000億ウォン)で買収し、小野薬品は2024年、米国の抗がん剤開発企業であるディサイフェラを24億ドル(3兆4000億ウォン)で買収しました。 大塚製薬も同年、米国の新薬開発会社ズナナ・セラピューティクスを前払い金8億ドル(1兆1000億ウォン)で買収しました。
中国が革新的な新薬パイプラインを前面に押し出し、グローバル・ビッグファーマの買収対象として台頭したのに対し、日本は堅実な資金力を基盤に、海外のバイオテック企業を直接買収し、成長の原動力を確保する戦略を展開していると言えます。一方、韓国の製薬・バイオ企業については、グローバルM&A市場において、買収側でも被買収側でもない「周辺部」にとどまっているという評価が出ています。
技術は売れるが、会社は売れない…KバイオのM&Aの逆説韓国の状況はかなり異なります。韓国のバイオ企業は、グローバル製薬企業を相手に相次いで技術輸出を成立させ、新薬技術力は認められていますが、企業全体がグローバル大手製薬企業のM&A対象として議論される事例は稀です。グローバル製薬企業は、韓国で必要な新薬候補物質やプラットフォームの使用権のみを購入するにとどまり、研究組織や後続のパイプラインまで丸ごと確保する必要性を、まだ十分に感じていないという指摘があります。
結局、「優れた技術を持つ企業」と「買収したい企業」の間には、かなりの隔たりがあるということです。 大手製薬企業が企業全体を買収するには、特定の候補物質1つの可能性だけでは不十分です。臨床試験で概念実証(PoC)を終えた複数のパイプラインや、後続の候補物質を継続的に生み出せる研究組織、他の薬剤にも繰り返し適用できるプラットフォームなどを備えている必要があります。韓国のバイオ企業の相当数が資金不足により、後期臨床試験に到達する前に技術輸出を選択する構造では、企業価値を高めることには限界があるという懸念も出ています。
あるバイオ業界の関係者は、「アストラゼネカやBMSのようなグローバルトップティア企業でさえ、市場の変化を読み取り、将来の競争力を確保するために変革を模索しているのに、韓国の製薬会社は依然として既存のジェネリック事業に安住している」とし、「韓国企業は、生存の危機に追い込まれてからようやくM&Aを検討するケースが多い」と嘆きました。
国内で必要とされるM&Aも、単に経営不振な企業同士が合併して規模を維持する「生存型」とは異なうべきだという声も上がっています。資金とグローバルな事業化能力を持つ製薬会社や大企業が、技術力を備えたバイオベンチャーと提携し、臨床試験から承認・販売まで共に育てていく「成長型M&A」が必要だということです。
APITバイオのユン・ソンジュ代表は、「国内で必要なのは、ジェネリック中心の製薬会社間の単純な統合ではなく、事業化能力を持つ製薬会社と新薬パイプラインを保有するバイオベンチャーの結合だ」とし、「グローバル製薬会社が生存と競争力の確保のために能力と技術、資本を結合するのであれば、国内の製薬・バイオ企業がなぜ独力でやっていかなければならないのか、考え直すべき時期だ」と述べました。