通信放送

LGハロー労組、買収条件をめぐり公益監査を請求…ケーブルテレビの危機の中、政府の責任論

労働組合、609人が公益監査を請求 地域チャンネルにおける投資・加入者保護・雇用安定など4つの争点 LGU+「承認条件を誠実に履行」 ケーブル業界、業況悪化の中、労働組合による監査が注目されています

Yun Junghoon
2026-10-19 16:31:06
[イーデイリーYun Junghoon 記者]LG HelloVision(037560) 労働組合は、2019年にLG Uplus(032640)がCJハロービジョンを買収した際、政府が提示した承認条件が適切に履行されたかどうかを確認してほしいとして、監査院に公益監査を請求しました。地域チャンネルへの投資や加入者の保護、雇用の安定などの約束が守られたかどうかを検証し、政府の事後監督についても点検すべきだという趣旨です。 ケーブルテレビ業界が加入者数の減少や収益性の悪化により苦境に立たされている中、労働組合による今回の請求が、買収当時の約束だけでなく、政府の放送政策全般を見直すきっかけとなるか注目されます。

公共運輸労組とLGハロービジョン労組が、LGユープラスによるCJハロービジョン買収条件の履行監督の不備に関する公益監査請求を行い、発表を行っている様子です(写真=Yun Junghoon 記者)


民主労総公共運輸労組傘下のLGハロービジョン支部とLGハロービジョン非正規職支部、私たちはLGハロービジョンコールセンター支部は19日、ソウル鍾路区の監査院前で記者会見を開き、公益監査を請求しました。LGハロービジョン支部のシン・ジウン支部長、非正規職支部のキム・テクソン支部長、コールセンター支部のキム・スンジン支部長など、組合員609名が請求人として参加しました。 労組は、3つの支部の組合員総数が約1000名で、その60%以上が監査請求に参加したと説明しました。

労組が問題視しているのは、LGユープラスがケーブル放送の加入者数1位の事業者であったCJハロービジョンを2019年に買収する際に約束した、地域性・公益性の維持、公正な競争、利用者保護、雇用安定などの条件です。当時、科学技術情報通信部は、通信会社のケーブル放送市場への進出により、地域放送の公益性や視聴者の権益が弱まる恐れがあるという懸念を考慮し、条件付きで買収を承認しました。

労働組合が監査の対象として提示した争点は、大きく分けて4つあります。

第一に、地域チャンネルと放送コンテンツへの投資約束の履行の有無です。労働組合は、公示資料を根拠に、2020年から今年上半期までにLGユープラスがLGハロービジョンに約600億ウォンを支払った一方で、LGハロービジョンは営業費用などとして約6000億ウォンを支出したと主張しました。 買収後、地域チャンネルやコンテンツへの投資が承認条件の趣旨に沿って行われたかどうかを確認する必要があるということです。ただし、両金額の会計上の性質が異なるため、実際の地域チャンネル・コンテンツへの投資規模と承認条件の履行の有無については、別途検討する必要があります。

第二に、加入者の乗り換え過程における公正な競争と利用者保護です。買収承認条件には、LGハロービジョンの加入者をLGユープラスの商品へ乗り換えさせるよう誘導する営業を禁止する内容が盛り込まれていました。労働組合は、現場で各種プロモーションを通じた加入者の乗り換え誘導が行われていると主張し、実際の営業行為が承認条件を遵守していたかどうかを調査するよう要請しました。

第三に、雇用の安定と協力会社との共生に関する約束です。労働組合によると、LGハロービジョンの従業員数は、2019年の1174人から今年6月末には933人へと、241人(20.5%)減少しました。 労働組合は、子会社のコールセンターの相談員に対して賃上げなしに賃金ピーク制が導入されたこと、また設置・修理作業員については2025年までに子会社への50%転換という改善が実現したものの、その後は進展が止まっていると主張しました。

労働組合は、従業員数の減少そのものだけで承認条件違反と断定するものではないという立場です。買収当時約束された雇用安定と共生策が実際にどのような役割を果たしたのか、政府がこれをどのような基準で点検したのかを確認しようという趣旨です。

第四に、政府の事後監督が適切であったかどうかの点です。労働組合は、買収を承認した科学技術情報通信部と、関連する放送業務を引き継いだ放送メディア通信委員会(放送メディア通信委)が、それぞれの権限と責任に基づき必要な点検を行ったかどうかを確認するよう要請しました。親会社と子会社間の責任構造が適切であったか、通信会社によるケーブルテレビの買収を合併ではなく株式取得方式で推進することが適切な政策であるかも、監査の対象に含めるべきだと主張しました。

シン支部長は、「今回の請求は、地域住民の視聴権、加入者の選択権、放送現場を守る労働者の権利のための公益監査請求です」とし、「科学技術情報通信部は当時の承認と監督について責任を持って説明し、放送メディア通信委員会は引き継いだ業務と資料に基づき、必要な点検と後続措置を継続すべきです」と強調しました。

(写真=ChatGPT)


LGU+の関係者は、「科学技術情報通信部が求めた条件について、誠実に履行した」と明らかにしました。

政府は、買収承認後、履行状況の点検を実施してきました。ただし、その期間は法律の定め通り、買収完了後3年間行われました。2021年7月時点で、科学技術情報通信省による2020年上半期・下半期の点検および公正取引委員会による2020年・2021年の点検では、特段の問題はなかったと伝えられています。

政府関係者は、「承認条件の履行期間は変更承認日から3年間であり、この期間中に誠実に履行されたかどうかを点検した」と述べました。

労働組合による問題提起は、ケーブルテレビ業界全体の経営難とも密接に関連しています。有料放送市場において、オンライン動画配信サービス(OTT)などにより視聴行動が変化し、ケーブルテレビの加入者数や収益基盤が弱まっている一方で、既存の放送事業者に適用される規制や費用負担は十分に緩和されていないという指摘が相次いでいます。

この期間、LGハロービジョンは業績の悪化が続き、希望退職を3回実施したほか、本社もソウルのサンアムから高陽市のサムソンへ移転しました。

また、最近、総合有線放送事業者(SO)13社は、2026年度の放送通信発展基金(放送通信発展基金)の分担金賦課に反発し、賦課処分の取り消しを求める訴訟を提起しました。

ケーブルテレビ業界では、今回の公益監査請求を、個々の企業の承認条件の履行の有無にとどまらず、産業の危機に対応する政府の政策全般を点検する契機とすべきだという声も上がっています。

ケーブルテレビ業界の関係者は、「ケーブルテレビ産業は、加入者の減少と収益性の悪化により、地域チャンネルやサービスに投資する余力さえも減っている状況です」とし、「労働組合が買収当時約束した公益性と雇用の安定が実際に守られたのかという問題を提起した以上、政府は承認条件の履行状況だけでなく、放送通信発展基金の負担をはじめとする規制や支援体制が、現在の産業の現実に合致しているかについても併せて検討する必要がある」と述べました。

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