24日、投資銀行(IB)およびメディア業界によると、JTBCは今月30日のARSプログラム満了を控え、ソウル再生裁判所に追加延長申請書を提出しなかったと伝えられています。これに伴い、裁判所が早ければ9月初旬にもJTBCに対する再生手続きの開始決定を下す可能性があるとの観測が浮上しています。
これに先立ち、JTBCは去る6月中旬に再生手続きを申請する際、再生手続きの開始の可否を保留してほしいという趣旨で、ARSを併せて提出していました。ARSとは、再生手続きの開始を最長3ヶ月間猶予し、裁判所の仲裁の下で債権団と自主的に債務調整を協議する制度です。
当時、裁判所はARSを承認し、7月末まで再生手続きの開始を保留し、8月末まで一度追加延長も行われました。 放送業界の特性上、正式な再生手続きが開始された場合、商取引債権の凍結やブランド価値の低下が生じる可能性があるという点を考慮した結果だと解釈されます。特にJTBCは、外注制作会社やコンテンツ流通会社、国際スポーツ機関との間で複雑な商取引債務が絡んでおり、自主協議による軟着陸の試みが優先されたものとみられます。
しかし、2ヶ月余りにわたって進められたARSの過程において、金融債権団との調整は目立った進展が見られなかったと伝えられています。これに加え、ARS制度では決定を最大3ヶ月までしか先送りできないという制限も作用しました。すでに2.5ヶ月ほどを費やした状況で、裁判所および調査委員による財務調査が最終段階に入ったことから、正式な再生手続の開始手続きを踏むことが不可避であるという判断が反映されたものとみられます。
9月から再生手続きが開始されれば、裁判所は管財人を選任し、再生債権および再生担保権の届出・調査手続きを進めることになります。開始決定とともにJTBCのすべての債務は凍結され、商取引債権および主要な契約関係に対する整理が本格化する見通しです。
業界では、JTBCが再生手続きに入った後、認可前のM&A手続きを踏む可能性に注目しています。認可前のM&Aとは、再生計画案の認可前に買収者を指定し、買収代金で債権を弁済する方式であり、裁判所の認可の下で不良債務を整理し、財務構造をゼロから再建できる手段として挙げられています。 系列会社である中央日報についても、多数の買収希望者が潜在的な候補として挙げられていることから、JTBCに対しても買収の打診が相次ぐか注目されています。
IB業界の関係者は、「自主協議の段階では個々の債権者の利害関係を調整することが難しかったが、法定管理の枠組みの中では、裁判所の権限を通じた債務調整やM&Aの推進が容易になる」とし、「放送業界への進出や事業拡大を目指す企業が、目を向けていると聞いている」と説明しました。