テクノロジー

バイオプラス、狎鴎亭で「Kビューティー」に勝負をかける…ヒューグロセンターを訪ねてみると

KIM SAE-MI
2026-08-28 19:30:02
ヒューグロセンターで人工知能(AI)を活用した肌測定とアンケートを実施した結果、肌の状態に合った3つの成分が推奨されました。(写真=KIM SAE-MI 記者)

[イーデイリーKIM SAE-MI 記者] スマートフォンで顔を撮影すると、肌の状態を分析した結果が画面に表示されました。測定結果とアンケートを基に、肌に合った成分が推奨されました。推奨された成分を含む原料型化粧品を選び、それぞれのアンプルをベース化粧品に入れて機器に載せ、直接混合すると、「自分だけの化粧品」が完成しました。

28日、ソウル市江南区狎鴎亭路にオープンしたBio Plus Co., Ltd(099430)の初の旗艦店「ヒューグロセンター」で、実際に体験したオーダーメイド化粧品の製作過程です。バイオプラスは、まだ全体売上高の1桁に過ぎないコスメティック事業の国内売上を拡大するため、消費者と直接向き合う企業対消費者取引(B2C)の実験に乗り出しました。

AIによる肌診断から調合まで…4フロアに広がる「ヒューグロ」
バイオプラスは同日午後4時、ヒューグロセンターの開館式を行いました。ヒューグロセンターは地下1階から地上3階まで、計4階で構成されています。これまで医療機器やバイオ原料の製造に強みを見せてきたバイオプラスが、ヒューグロセンターを通じて製品を消費者に直接紹介し、体験から購入までをつなぐオフライン拠点を設けたことになります。

ヒューグロセンターで、AIによる肌測定のためにスマートフォンで自撮りするお客様たちの様子(写真=KIM SAE-MI 記者)


ヒューグロセンターの核心は、1階の「ヒューグロ・ビスポーク」です。肌用と頭皮用の製品のうちいずれかを選択し、人工知能(AI)に基づく肌測定とアンケートを受けると、結果に応じて肌の状態に合った成分が推奨されます。 消費者は、推奨結果を参考に最大8種類の原料型化粧品を選択して決済した後、ベース製品と直接混合します。肌測定→成分推奨→相談→製品選択→混合へと続く、個人ごとの組み合わせを直接体験できる仕組みです。

ヒューグロセンターの店舗には計4名のスタッフが常駐しており、現在、店長1名がオーダーメイド化粧品調剤管理士の資格を保有しています。残りのスタッフ3名も、関連資格の取得に向けて準備を進めています。バイオプラス側は、「ベース製品とそれぞれの原料型製品は、いずれも独立した化粧品として発売された製品です」と強調しました。 消費者が直接製品を調合する過程で発生しうる汚染の懸念については、各原料に防腐成分を配合し、最大8種類を調合する条件下でも関連試験を完了したと説明しました。

2階は、製品を購入したお客様の休憩スペースであると同時に、VIPや海外バイヤーとの商談、ブランドイベントなどのためのラウンジとして整備されています。 3階の「ヒューグロ・スタジオ」には、オーダーメイドのスキンケア教室やインフルエンサーによるライブコマースなどを実施できるスペースを設けました。この日も、インフルエンサーや取引先の関係者を対象に、バイオプラス所属の薬剤師が直接製品や原料を紹介する教室が行われました。単に製品を販売するだけでなく、消費者の体験からコンテンツ制作、バイヤーとの商談までを一つの空間で実施するという構想です。

地下1階には、ヒューグロ・ボニックスの製品を活用したプレミアムスパが設けられていました。「バランス・スパ X ヒューグロ」(Balance Spa X HUGRO)は、ヒューグロセンターの公式開館に先立ち、去る7月から先行して運営を開始しました。現在はまだプレオープン段階であり、約4名が勤務していますが、今後本格運営時には7~8名程度まで人員を増やす予定です。 スパの運営は、別法人であるバランス・スパが担当しています。バランス・スパ側は、狎鴎亭店でのヒューグロとの協業を開始し、今後、既存の支店などへパートナーシップを拡大する案を検討中です。

ヒューグロセンターの地下1階に位置する「バランス・スパ X ヒューグロ」(Balance Spa X HUGRO)(写真=KIM SAE-MI 記者)


輸出中心だったコスメ事業…狎鴎亭で国内B2C市場への勝負を仕掛ける
バイオプラスがこのようにオフライン拠点に力を入れているのは、まだ規模の大きくない国内コスメ事業を本格的に拡大するためです。バイオプラスのコスメ売上高は、2023年の51億ウォンから2024年は49億ウォン、昨年は54億ウォンとなり、直近3年間は50億ウォン前後にとどまっていました。今年上半期は38億ウォンで、全体売上の約7%の水準です。

これまでバイオプラスの化粧品売上高は、その大部分が輸出によるものでした。国内売上高は2024年に1億ウォン、昨年は4億ウォンにとどまっていましたが、今年上半期には10億ウォンへと増加しました。今年に入り、内需売上が成長しているこの時期に、狎鴎亭(アックジョン)の中心部に消費者体験スペースを設け、B2Cの拡大に勝負を賭けた形です。

ヒューグロセンターは、このような内需の成長傾向を本格的な消費者売上へと結びつけられるかどうかを試すテストベッドです。バイオプラスのマーケティング室長であるチョン・ボイン氏は、「Kビューティーが注目を集めているだけに、この流れを活かしてヒューグロを国内でさらに成長させようという趣旨でヒューグロセンターを開設しました」とし、「これからは本格的にマーケティングに投資していくという意味だと捉えていただければと思います」と説明しました。

製品の差別化の中心には、バイオプラスが開発したバイオ原料があります。ヒューグロは、EGF・FGF・PDGFなどの成長因子をを含むコラーゲンタイプⅢ、エラスチンなど、計19種類のバイオ原料を、肌や頭皮の状態に応じて組み合わせます。 バイオプラスの関係者は、「ペプチド・タンパク質の安定性を高めるAUTと、皮膚への浸透力を高めるBMTS技術を適用しました」とし、「BMTSを適用することで皮膚への浸透深度を205%高め、AUTを通じて有効成分の持続時間を6.6倍に延ばすことができます」と紹介しました。

結局、ヒューグロセンターの成否は、体験型消費がリピート購入や実際の国内売上高の成長につながるかどうかにかかっています。バイオプラスはこれまで、フィラーや医療機器を中心に成長してきた製造企業に近い存在でした。狎鴎亭の中心部に設けられた初のB2C拠点が、年間数十億ウォン程度にとどまっていたコスメティック事業を新たな成長軸として育て上げる出発点となるかどうか、注目されます。

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