イシューと動向

「金融を分断すれば人材も去っていく」…地方移転に対し2368人が抱く懸念[only イーデイリー]

[金融機関の地方移転に関するアンケート調査]① 金融機能の地方移転をめぐる「非効率・対立」によるコスト 地方移転に反発する2368人からの回答が殺到しました 第2次移転対象の91.5%が「機関の競争力を損なう」と指摘 88.2%が「退職・民間企業への転職・首都圏への移住を推進」

JI YEONG-EUI
2026-09-08 05:21:05
[イーデイリー マーケットinHur Jieun JI YEONG-EUI 記者] 「世の中に、金融を一か所に集めず、分散させている場所などありません。票集めのために金融機関を分散配置すれば、深刻な金融競争力の低下を招き、人材の確保にも大きな困難をきたすことになるでしょう。」

金融業界の従事者2368人が、政府による第2次公共機関の地方移転に関する議論に対し、強い懸念を表明しました。地方移転に伴う負担は、単なる庁舎移転費用にとどまらず、中核人材の流出や市場ネットワークの断絶による業務の非効率化、さらには退職・転職や首都圏残留をめぐる組織内部の対立まで助長しかねないという指摘です。

移転が取り沙汰されている金融機関の構成員たちは、地域均衡発展という名目だけを前面に出し、金融業の業務特性や人材・定住の現実を十分に考慮しない場合、機関の競争力そのものが揺らぐ恐れがあると警告しました。 特に、第2次移転が検討されている機関の回答者2325人のうち91.5%が、さらなる地方移転が金融産業と機関の競争力を損なうと見ており、88.2%(2050人)が退職・民間企業への転職、あるいは首都圏への部署異動を推進すると答えました。

イーデイリーが去る8月26日から31日まで、国内の金融機関従事者2642名を対象に実施したアンケート調査の結果(有効回答者2368名のうち、第1次移転を完了した機関の従事者43名、第2次移転が検討されている機関の従事者2325名)によると、構成員たちは、さらなる地方移転に伴う金融産業および機関の競争力の損なわれる可能性について強い懸念を示しました。 有効回答者全体の90.4%(2140人)が、さらなる地方移転が金融産業や各機関の競争力を損なうと回答しました。


今回の調査は、地方移転の直接的な影響を受ける構成員が予想する業務の支障や人材流出のリスク、政策への受容性を把握することに焦点を当てました。第2次移転が検討されている機関は、人材流出や業務ネットワークの断絶など不確実性に直面しているため、アンケート回答率がより高くなったものとみられます。

第2次移転が検討されている機関の回答者のうち、91.5%(2127人)が競争力の低下を選択しました。「非常に」または「ある程度」寄与するという肯定的な回答は3.3%(76人)、「特に影響はない」という回答は5.2%(122人)でした。

一方、すでに移転を経験した第1次機関の回答は、比較的賛否が分かれました。「競争力の低下」は30.2%(13名)、「肯定的な回答」は46.5%(20名)、「特に影響はない」という回答は23.3%(10名)でした。追加移転に対する不信感が、移転が検討されている機関の構成員の間で特に強く表れていると言えます。

[本画像はAI技術を活用して制作されました。]


「妻はソウルで勤務、赤ちゃんは新生児…政府が離散家族を生み出している」
移転が現実化した場合の予想される対応については、政策への受容性の低さがさらに鮮明に表れました。第2次移転が検討されている機関の回答者の74.5%(1731人)は、本人または周囲の同僚が直ちに、あるいは1~2年以内に退職するか、民間企業への転職を積極的に推進すると見込んでいました。 ソウル・首都圏に残留する部署への転属や配置転換を申請するという回答も13.7%(319人)でした。この2つの回答を合算すると、88.2%(2050人)が退職・民間への転職、または首都圏の部署への異動を予想したことになります。

ひとまず転勤した後、状況を見て転職するかどうかを決めるという回答は8.6%(201人)であり、地方勤務を受け入れるという回答は3.2%(74人)にとどまりました。地方への転勤に対する反発が、政策推進過程における対立を超え、熟練人材の流出や首都圏残留部署への集中につながり、衝突が継続する可能性があることがうかがえる点です。

自由記述の回答では、共働きや育児、親の介護など、現実的な苦悩が相次ぎました。ある回答者は、「地方出身ですが、ようやく苦労して居場所を確保したソウルから、遅い年齢でまた別の地方に行かなければならないと言われ、先が見えません」とし、「結婚や出産を控えている立場として、未来が想像できません」と吐露しました。

また別の回答者は、「妻はソウルで勤務しており、赤ちゃんは生まれたばかりの新生児なのに、私には地方へ移るよう言われている」とし、「私に一体どうすればいいというのか、妻のキャリアの中断を強いるつもりなのか」と反問しました。別の回答者は、地方への移転により家族が離ればなれになる状況だとし、「家族のために退職せざるを得ないだろう」と記しました。

中核人材の流出が84.9%…「金融は集積産業」
個人の定住環境にとどまらず、業務能力の低下に対する懸念も強かった。地方移転時に予想される業務上の支障を尋ねる複数回答の質問項目では、「中核人材の流出および新卒・中途採用の優秀な人材の誘致が不可能」が84.9%(1973人)で最も高かった。 「市場ネットワークの断絶」も67.7%(1573人)に達しました。国内外の機関投資家(LP)や主要顧客へのアクセス低下は24.4%(567人)、政府・国会・監督当局とのコミュニケーションの支障は16.0%(373人)、市場情報へのアクセス低下は14.5%(336人)でした。

金融業は、取引相手や監督当局、法律事務所・会計事務所などの専門機関が密集した場所で、情報と意思決定が迅速に行き交う集積産業です。個々の機関だけを切り離して地方に移転させる場合、対面での協業を出張に置き換えなければならず、それだけに時間と費用の負担が大きくなる可能性があるというのが、回答者たちの懸念です。

具体的な業務上の支障に関する指摘も相次ぎました。IT業務担当者は、「契約を結んでいる業者がすべてソウルにある」とし、「金融機関で障害が発生したり、大きな問題に対応しなければならない際、競争力が明らかに低下するだろう」と答えました。金融共同検査の支障やソウルへの出張費の増加、苦情申立人へのアクセス性の低下、システム障害への対応力の低下なども挙げられました。

金融機関が集中しているソウルを離れ、金融監督機能が損なわれることを懸念する回答も多数ありました。ある回答者は、「監督機能は現場と密接であってこそ実効性がある」とし、「金融監督院がなぜ汝矣島にあるのか。金融機関が集中しているからだ」という指摘がありました。

輸出金融機関の回答者は、「グローバルな銀行・法律事務所や国内の法律事務所・コンサルティング会社などと緊密に連携しなければならない」とし、金融ハブから物理的に離れる場合、業務効率が低下し、受注・輸出競争力も弱まる恐れがあると懸念を示しました。

回答者たちは、地域均衡発展という命題のみに集中し、金融機関の設立目的や業務の特性を考慮しない画一的な移転方式に問題点を指摘しました。ある共済会の回答者は、会員の資金運用には対面での交渉や継続的なモニタリングが必要だとし、「適時に投資することが難しい環境が整えば、競争力の維持に困難をきたすだろう」と懸念を示しました。 また別の回答者は、「地域均衡発展という趣旨には共感しますが、機関ごとの規模や設立目的を考慮した差別化されたアプローチが必要です」と述べました。

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