映画界

「トム・ホランド、演技が上手いね」…マット・デイモンが感嘆したものの、気まずくなってしまった理由

『オデッセイ』で富豪として共演したマット・デイモンとトム・ホランド 近視のマット・デイモン、ホランドの身振りを「感情表現」と勘違い 実は、服に首が締め付けられて襟を引っ張ったというハプニングでした

YUN GI BACK
2026-08-13 10:30:03
[イーデイリー スターinYUN GI BACK 記者] 「切ない父子の演技だと思っていたのに……。」
映画『オデッセイ』に出演したマット・デイモン(左)とトム・ホランド。(写真=ユニバーサル・ピクチャーズ・『オデッセイ』予告編映像キャプチャー)

クリストファー・ノーラン監督の映画『オデッセイ』で父子役を演じたマット・デイモンとトム・ホランドの間に起きた、笑えない撮影秘話が注目を集めています。後輩の繊細な感情表現に感嘆していたマット・デイモンが、後になってすべてが「勘違い」だったという事実を知ったというエピソードです。
マット・デイモンは最近、米NBCの『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』に出演し、『オデッセイ』の撮影当時、トム・ホランドと経験したエピソードを明かしました。 『オデッセイ』で、マット・デイモンはトロイア戦争を終えて故郷へ向かうオデュッセウスを、トム・ホランドは彼の息子テレマコスを演じました。二人は劇中、長い間離れて暮らしていた父子の関係を描いています。
問題のシーンは、二人が遠く離れて互いを見つめ合う場面でした。マット・デイモンは船の上で、トム・ホランドは海岸に立つ状態で撮影が行われました。一日中船の上で撮影していたマット・デイモンは、遠くにいるトム・ホランドが手を胸元に当てる姿に気づきました。
マット・デイモンはこれを、テレマコスが父オデュッセウスに向けて送る切ない合図だと受け止めました。トム・ホランドが即興で感情的な演技を加えたのだと考えたマット・デイモンは、自分も胸に手を当てて応えました。そうして、台本にもなかった「父子の心を通わせる瞬間」が生まれました。少なくとも、マット・デイモンはそう信じていました。
しかし、撮影が終わった後に意外な事実が判明しました。マット・デイモンはトム・ホランドに、「クリストファー・ノーラン監督にそうするように言われたのか」という趣旨で尋ねました。クリストファー・ノーラン監督の演出なのか、それともトム・ホランドの即興演技なのか、気になっていたのです。
しかし、トム・ホランドの答えは全く予想外のものでした。感情表現でも、クリストファー・ノーラン監督の指示でもなかったのです。当時着ていた衣装が首を締め付けていたため、呼吸がしづらく、単に襟元を引っ張っていただけだったのです。
思いがけず、トム・ホランドは衣装と格闘することになり、マット・デイモンは遠くから一人で「金持ちの演技」を繰り広げることになったわけです。
マット・デイモンが完全に騙されてしまったのには、もう一つ理由がありました。近視だったため、遠く離れたトム・ホランドの行動を正確に見ることができなかったのです。息苦しさを和らげるために服を引っ張る姿が、マット・デイモンの目には、胸に手を当てて父親に思いを伝える姿として映ったのです。
今回のハプニングは、クリストファー・ノーラン監督特有の撮影手法とも密接に関連しています。『オデッセイ』では、実際の船や大規模なセット、自然のロケ地などが積極的に活用されました。俳優たちが実際の空間の距離や環境をありのままに受け止めながら撮影したシーンも少なくありませんでした。
残念ながら、マット・デイモンが真剣に応えていたそのテイクは、最終版からはカットされてしまいました。壮大なスケールと悲壮な物語に満ちた『オデッセイ』の撮影現場の裏側では、このようにささやかな勘違いも起きていたわけですね。

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