映画界

4面拡張、縦向き回転…スクリーンの無限の変身

スクリーンの常識を打ち破る映画館… OTTとの差別化に乗り出す 左右を超えて天井まで拡張した「スクリーンX」 『スパイダーマン4』、270度の視野を実現し、大ヒットを記録しています イ・ジュンイク監督のショートドラマ『父の手料理』が来月公開されます 9:16の縦型画面で61エピソードを公開 映画館、「大画面」を超えて「別の画面」に勝負をかける

YUN GI BACK
2026-08-20 06:00:05
[イーデイリー スターinYUN GI BACK 記者] 映画館の「スクリーン公式」が崩れつつあります。左右の壁や天井にまで映像を広げる「スクリーンX(多面スクリーン)」がヒット形式として定着したのに続き、スマートフォンでお馴染みの「9:16」の縦画面が映画館に挑みかけています。オンライン動画配信サービス(OTT)時代の映画館における競争が、「大画面」から「異なる画面」へと移行しつつある様子です。
映画『父の手料理』が劇場で上映される場合を想定した様子。(写真=ChatGPT生成画像、レジンエンターテインメント、富川国際ファンタスティック映画祭)

◇スマートフォン内の9:16、「横画面」に挑戦状
19日、映画界によると、イ・ジュンイク監督の初のショートドラマ『父の手料理』が、来月9日にロッテシネマで単独公開されます。 スマートフォンに最適化された縦画面を、劇場でもそのまま維持する「縦型シネマ」です。61のエピソードを156分の劇場版として先に公開した後、ショートドラマプラットフォーム「レジン・スナック」で各話ごとに公開します。
先月、第30回富川国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)で初公開された際、横長の劇場スクリーンの中央に縦長の映像が映し出される、これまでになかった光景が広がりました。観客からは、最初は違和感があったものの、上映が進むにつれて登場人物の表情や仕草に没入するようになったという反応が寄せられました。イ監督は、「縦型のフレームの中で、キャラクターの奥深い部分まで鮮明に観察できるでしょう」と説明しました。
海外でも、縦画面を映画表現の一つの手法として活用しようとする試みが続いています。 ロシアでは去る3月、ドミトリー・コレリン監督が、上映時間72分全体を9対16の比率で制作した長編映画『バーティカル』(Vertical)を公開しました。イタリアでは、9対16の縦型映画を専門に扱う「バーティカル・ムービー・フェスティバル」が、来る9月にローマで第9回目を迎えます。
映画界の関係者は、「縦画面はスマートフォンの規格から始まり、今では画面に合わせた演出や物語の文法を確立しつつある段階」とし、「モバイルで慣れ親しんだ映像の文法が、劇場でも独自の鑑賞体験として定着するかどうかが鍵となる」と述べました。
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のスクリーンX画面。(写真=CJ ポディフレックス)
◇四方へ広げたら観客が殺到…「異なる画面」が商品に
縦型映画が画面を狭めるのに対し、スクリーンXは正反対にフレームを拡張します。正面から左右の壁まで映像を広げ、270度の視野を実現したのに続き、天井まで活用する4面方式へと進化しました。
先月公開された『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、スクリーンXの新たな地位と興行力を同時に証明した作品です。 完成した映画をスクリーンXに合わせて拡張していた従来の方式とは異なり、ハリウッドで初めて制作段階からスクリーンXを考慮した「ショート・フォー・スクリーンX」方式で制作されました。約145分のうち90分程度を3面構成とし、主要なアクションシーンは天井まで拡張しました。劇場の上映フォーマットが、映画の撮影・演出方式まで逆方向に変化し始めたのです。
観客の反応も熱烈です。去る18日までに韓国国内で約761万人を動員した本作のフォーマット別観客割合は、スクリーンXが4.7%(36万人)で、4D(4.3%)やIMAX(2.8%)を上回りました。単に大きな画面にとどまらず、従来のスクリーンの境界を越えて広がる映像を体験したいという需要が確認されたことになります。
キム評論家は、「OTT時代においては、自宅で再現することが難しい体験をどれだけ明確に提供できるかが、映画館を選ぶ重要な基準となっています」とし、「かつて映画館が自宅よりも『大きなスクリーン』を売りにしていたのに対し、今では自宅とは『異なるスクリーン』を売り始めたことになります」と強調しました。

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