[イーデイリーKim Hyun-ah 記者] 政府は、民間のAI専門家を政策組織に迎え入れ、開発者まで直接採用して、公共AIサービスの開発に乗り出しました。SamsungElectronics(005930) 出身のイ・ジス元常務が、大統領府の国家AI政策秘書官に、Kakao(035720) 出身のキム・セウン元副社長が、国民AIサービス革新推進団長に就任しました。公共IT開発を外部企業に委託していた従来の方式から脱却し、政府が直接AIサービスを作り出そうとしているのです。
AIモデルやインフラの確保にとどまらず、実際の行政サービスを変革し、産業現場の生産性を高めることが新たな課題として浮上しました。民間で蓄積された技術やサービス開発の経験を政府内に取り入れ、実際の成果につなげることが鍵となります。
左からイ・ジス国家AI政策秘書官、キム・セウン国民AIサービス革新推進団長。写真=イーデイリーDB
国家AI戦略委員会のハ・ジョンウ常任副委員長は、同秘書官を国内最高のUX(ユーザー体験)専門家と評価しました。AI技術を実際の製品やサービスに実装し、ユーザー体験を改善してきた経歴が、政策にも活かされるものと見られます。
国民AIサービス革新推進団長には、元カカオAIシナジー成果リーダー(副社長)のキム・セウン氏が選任されました。2009年に技術スタートアップ「マイティワークス」を創業したキム団長は、2019年にカカオに入社し、AI技術の開発やサービスの事業化、インフラ構築などの経験を積んできました。去る2日から推進団長としての業務を開始しました。
最大の違いは開発方式です。従来は、政府が要件と予算を定めれば、外部のIT企業がシステムを開発して納品するという構造でした。一方、推進団は民間の開発者を任期制公務員として採用し、行政現場の問題の発掘からAIサービスの開発・適用までを直接担当させます。
政府の高官は、「推進団が政府のAI事業において、FDE(Forward Deployed Engineer・前線配置エンジニア)のような役割を果たすことになるでしょう」と説明しました。FDEとは、顧客の現場に入り、問題を把握してデータを分析し、AIソリューションを開発・適用するエンジニアのことです。決められた要件に従ってシステムを納品する従来のシステム統合(SI)とは異なり、現場で問題を見つけ、解決策を導き出す方式です。
推進団は、公共AIエージェントなど、国民が実際に利用するサービスの開発に注力します。科学技術情報通信部は、民間の専門開発者19名を追加募集するなど、開発人材の拡充も進めています。
出典=国家人工知能戦略委員会
国産AIモデルとニューラルネットワーク処理装置(NPU)を組み合わせた10種類以上の組み合わせを検証し、3種類のAIサービスを開発して、公共・産業現場の5カ所以上に適用することが代表的な目標です。学習データを1兆トークン以上確保することや、AIデータセンターの複合障害・復旧シナリオの策定も推進します。
若者の雇用とAI人材の育成を結びつける事業も注目されます。「若者の飛躍」TFは、製造業のAI転換(AX)事業などを通じて、若者1万人に産業現場でAIを活用する経験を積む機会を提供する計画です。就職人数ではなく、現場での実務経験の支援を目標としています。このほか、グローバルAI協力国を3カ国以上選定し、K-カルチャーAIプラットフォームやAI文化産業クラスターなど、文化・コンテンツ関連の事業も発掘します。
政府が民間専門家の登用に加え、内部の開発組織まで設立した以上、これからは具体的な成果が重要となります。公共AIサービスが行政業務をどれだけ削減し、国民の不便を解消するか、若者にどれだけの現場経験を提供するか、産業現場の生産性をどれだけ高めるかが、政府のAI政策の成否を分けるものと見込まれます。
AIモデルやインフラの確保にとどまらず、実際の行政サービスを変革し、産業現場の生産性を高めることが新たな課題として浮上しました。民間で蓄積された技術やサービス開発の経験を政府内に取り入れ、実際の成果につなげることが鍵となります。
サムスン・カカオ出身者を登用…民間の経験を政策に融合最近、大統領府の国家AI政策秘書官に、元サムスン電子常務のイ・ジス氏が任命されました。ソウル大学産業工学科を卒業し、米国ジョージア工科大学で産業システム工学の博士号を取得した同秘書官は、パデュー大学の教授として活動した後、2015年にサムスン電子に入社しました。その後、無線事業部でAI戦略や音声アシスタント「ニュービックスビー」の開発などに参加しました。
国家AI戦略委員会のハ・ジョンウ常任副委員長は、同秘書官を国内最高のUX(ユーザー体験)専門家と評価しました。AI技術を実際の製品やサービスに実装し、ユーザー体験を改善してきた経歴が、政策にも活かされるものと見られます。
国民AIサービス革新推進団長には、元カカオAIシナジー成果リーダー(副社長)のキム・セウン氏が選任されました。2009年に技術スタートアップ「マイティワークス」を創業したキム団長は、2019年にカカオに入社し、AI技術の開発やサービスの事業化、インフラ構築などの経験を積んできました。去る2日から推進団長としての業務を開始しました。
公共ITの外部委託から自社開発へ…民間開発者26名を投入キム団長が率いる国民AIサービス革新推進団は、
公共AIサービスを自社開発する組織です。総人員61名のうち、民間開発者が26名で、約43%を占めています。行政安全部のAIチャンピオン16名と各省庁の人員13名、関連機関の専門家6名も参加しています。
最大の違いは開発方式です。従来は、政府が要件と予算を定めれば、外部のIT企業がシステムを開発して納品するという構造でした。一方、推進団は民間の開発者を任期制公務員として採用し、行政現場の問題の発掘からAIサービスの開発・適用までを直接担当させます。
政府の高官は、「推進団が政府のAI事業において、FDE(Forward Deployed Engineer・前線配置エンジニア)のような役割を果たすことになるでしょう」と説明しました。FDEとは、顧客の現場に入り、問題を把握してデータを分析し、AIソリューションを開発・適用するエンジニアのことです。決められた要件に従ってシステムを納品する従来のシステム統合(SI)とは異なり、現場で問題を見つけ、解決策を導き出す方式です。
推進団は、公共AIエージェントなど、国民が実際に利用するサービスの開発に注力します。科学技術情報通信部は、民間の専門開発者19名を追加募集するなど、開発人材の拡充も進めています。
国家AI戦略委員会の7つのTF…若者1万人のAI現場経験 国家人工知能戦略委員会も実行課題を具体化しています。委員会は去る6日、第3回全体会議において、超知能への対応、サイバーレジリエンス、国産AIモデル・半導体エコシステム、データ確保などを扱う7つのタスクフォース(TF)の構成・運営計画を議決しました。
国産AIモデルとニューラルネットワーク処理装置(NPU)を組み合わせた10種類以上の組み合わせを検証し、3種類のAIサービスを開発して、公共・産業現場の5カ所以上に適用することが代表的な目標です。学習データを1兆トークン以上確保することや、AIデータセンターの複合障害・復旧シナリオの策定も推進します。
若者の雇用とAI人材の育成を結びつける事業も注目されます。「若者の飛躍」TFは、製造業のAI転換(AX)事業などを通じて、若者1万人に産業現場でAIを活用する経験を積む機会を提供する計画です。就職人数ではなく、現場での実務経験の支援を目標としています。このほか、グローバルAI協力国を3カ国以上選定し、K-カルチャーAIプラットフォームやAI文化産業クラスターなど、文化・コンテンツ関連の事業も発掘します。
民間の経験は、国民が実感できる成果につながるのでしょうか?政府のAI陣容には、民間の技術企業出身の人材が相次いで合流しました。科学技術情報通信部のペ・ギョンフン長官はLG AI研究所長、ハ・ジョンウ副委員長はNAVERのHyperClova X開発責任者出身です。大統領府のイ・ヘミンAI未来企画首席はGoogleで勤務していました。さらに、サムスン電子やカカオでAI製品の開発や事業化を経験した人材も合流しました。
政府が民間専門家の登用に加え、内部の開発組織まで設立した以上、これからは具体的な成果が重要となります。公共AIサービスが行政業務をどれだけ削減し、国民の不便を解消するか、若者にどれだけの現場経験を提供するか、産業現場の生産性をどれだけ高めるかが、政府のAI政策の成否を分けるものと見込まれます。