[イーデイリーKim Hyun-ah 記者] 米中間選挙で民主党が上下両院を掌握したことを受け、AIデータセンター関連株が急落しました。11月5日(現地時間)、ナスダックは5.5%下落し、コアウィーブは約10%下落しました。 ネビウスやアイレンなど、ネオクラウド企業の株価も大幅に下落しました。ナスダック100では、わずか1日で約2兆5000億ドルの時価総額が消失しました。これは、データセンター規制への懸念に加え、企業の負債負担や投資収益性に対する疑念が重なった結果です。
市場は、民主党の勝利がデータセンターの規制強化につながる可能性に注目しています。電力や用水の使用、地域社会への負担をめぐる対立が激化すれば、新規施設の許認可や建設費用も増加する可能性があります。
とはいえ、AI産業の成長勢いが鈍化したとは言い難いでしょう。米国と中国の技術覇権争いは続いており、AIモデルが高度化すればするほど、それを支える演算リソースや電力需要も必然的に拡大するからです。
変わってきているのは投資の仕方です。まずGPUを確保してから顧客を探すという攻撃的な拡大から脱却し、実際の需要と収益性を重視する段階に入っています。AIデータセンター市場における「玉石混交」の選別が始まったのです。
出典=SKハイパー代表のチョン・ソクグン氏(SKテレコムAI CIC長)のFacebook
去る9月3日、京畿道城南市にあるネイバー1784を訪問したブルース・フラット氏(左から2番目)ブルックフィールド・コーポレーション会長と、パク・ジュンウ氏ブルックフィールド・コリア代表が、イ・ヘジン ネイバー会長、チェ・スヨン ネイバーCEOと、グローバルAIファクトリー構築事業に関するフォローアップ協議を行いました。(写真=ネイバー)
コアウィーブのような専門のネオクラウド企業は、GPUを大規模に確保し、AI企業に貸し出しています。市場の成長期には有利ですが、顧客の確保が遅れたり、資金調達コストが上昇したりすると、負担が大きくなります。約500億ドルに上る負債が懸念を強めている理由です。
一方、SK(034730)とネイバー(NAVER(035420) )は、半導体・通信、検索・広告・コマースなどの既存事業を基盤に、AIインフラを拡大しています。既存事業の売上高とキャッシュフローに、グローバル投資家までを組み合わせて、投資負担を分担する方式です。
SKは、半導体から通信網、データセンターに至るまで事業基盤を整備しています。SKハイニックスの高帯域幅メモリ(HBM)の競争力も差別化要因です。AIデータセンターが増加すれば、GPUだけでなく、大規模なデータを高速に処理するHBMの需要も高まるためです。
SKのデータセンター事業は、既存施設の運営・拡張と新規開発に分かれています。SKホライズンは、既存の運営施設と建設中のデータセンターを合わせ、総計318MW規模のインフラを確保し、その運営・拡張を担います。SKTelecom(017670)は、KKR・IMMコンソーシアムから約3兆800億ウォンの出資を誘致しました。 取引が完了すれば、SKテレコムが51%の株式を保有し、KKRとIMMがそれぞれ29%、20%を保有することになります。
新規開発は、SKテレコムが100%出資して設立したSKハイパーが担当します。2035年までに最大15GW規模のAIデータセンターの構築を目標としています。第一段階となる5GWは、2029年から稼働させる計画です。
SKハイパーのチョン・ソクグン代表は、ブルームバーグTVのインタビューで、サーバーや機器を含む最初の5GWの構築費用を約3500億ドル(約464兆ウォン)と推計しました。これは15GW全体ではなく、第1段階の事業費です。SKテレコムは2030年までに最大7500億ウォンを出資し、残りはグローバル・ビッグテックや金融投資家などを通じて調達する計画です。 入居企業と投資家が費用を分担し、実際の需要に合わせて投資ペースを調整するという構想です。
ネイバーも投資負担を分担します。ブルックフィールドは最大90億ドルを投入してGPUやデータセンターなどのAIインフラを確保し、ネイバークラウドは長期契約を通じてこれを活用します。ネイバーは使用料を事業売上と連動させることで、初期投資の負担を軽減することにしました。ただし、ネイバークラウドがインフラ使用料を支払えなくなった場合に備え、最大8年間、支払いを保証します。
両社の共通点は、大規模なインフラを自己資金だけで構築しないという点です。グローバルな金融資本と協力して投資リスクを分担し、実際の需要に合わせて事業を拡大しようとする戦略です。
[イーデイリー キム・イルファン記者]
ロケット打ち上げや衛星通信「スターリンク」で成長したスペースXが代表的です。第3四半期の業績資料によると、スーパーインテリジェンス(超知能)事業部門の売上高は約76億ドルで、全体売上高の52%を占めました。この部門には、クラウドサービスの契約やカーサー社の買収効果、グロッグモデル・ソフトウェアの売上などが含まれます。 宇宙・衛星事業に集中していたスペースXの事業領域が、AIインフラとソフトウェアへと拡大しています。
アンソロピック社とは、NVIDIAのGPU約32万5000個を活用できるクラウドサービス契約を締結しました。AI企業が自社のデータセンターだけで必要な演算リソースを確保することが難しくなるにつれ、外部事業者によるGPU供給の役割も大きくなっています。
しかし、GPUを確保するだけでは事業が成功するわけではありません。特定の大型顧客への売上依存度が高い場合、契約の縮小や需要の変化が設備稼働率や収益性に直接影響を及ぼします。GPUと同様に、これを継続的に利用する顧客との長期契約を確保することが重要です。
米国の中間選挙の結果は、データセンター産業に規制と地域社会の受容性という課題を突きつけました。AI産業が成長したからといって、データセンターを無制限に拡大することはできません。電力の確保や許認可、地域社会との協議も、事業競争力の一部となりました。
AIデータセンター市場において、勝者を決定づける基準も変化しています。どれだけのGPUを確保したかよりも、安定した顧客を確保し、必要な電力を適時に供給され、投資資金を回収できる収益構造を備えているかが重要になってきました。
AIデータセンターへの投資が終わるわけではありません。投資規模を前面に押し出していた市場が、今や実際の需要と事業の競争力を吟味し始めています。今週の株価下落は、AIインフラの終焉ではなく、玉石混交の選別が始まったことを示しています。
市場は、民主党の勝利がデータセンターの規制強化につながる可能性に注目しています。電力や用水の使用、地域社会への負担をめぐる対立が激化すれば、新規施設の許認可や建設費用も増加する可能性があります。
とはいえ、AI産業の成長勢いが鈍化したとは言い難いでしょう。米国と中国の技術覇権争いは続いており、AIモデルが高度化すればするほど、それを支える演算リソースや電力需要も必然的に拡大するからです。
変わってきているのは投資の仕方です。まずGPUを確保してから顧客を探すという攻撃的な拡大から脱却し、実際の需要と収益性を重視する段階に入っています。AIデータセンター市場における「玉石混交」の選別が始まったのです。
コアウィーブとSK・ネイバー、投資構造が異なる今回の株価下落で注目すべき点は、データセンター事業者ごとに投資構造や財務状況が異なるという事実です。
コアウィーブのような専門のネオクラウド企業は、GPUを大規模に確保し、AI企業に貸し出しています。市場の成長期には有利ですが、顧客の確保が遅れたり、資金調達コストが上昇したりすると、負担が大きくなります。約500億ドルに上る負債が懸念を強めている理由です。
一方、SK(034730)とネイバー(NAVER(035420) )は、半導体・通信、検索・広告・コマースなどの既存事業を基盤に、AIインフラを拡大しています。既存事業の売上高とキャッシュフローに、グローバル投資家までを組み合わせて、投資負担を分担する方式です。
SKは、半導体から通信網、データセンターに至るまで事業基盤を整備しています。SKハイニックスの高帯域幅メモリ(HBM)の競争力も差別化要因です。AIデータセンターが増加すれば、GPUだけでなく、大規模なデータを高速に処理するHBMの需要も高まるためです。
SKのデータセンター事業は、既存施設の運営・拡張と新規開発に分かれています。SKホライズンは、既存の運営施設と建設中のデータセンターを合わせ、総計318MW規模のインフラを確保し、その運営・拡張を担います。SKTelecom(017670)は、KKR・IMMコンソーシアムから約3兆800億ウォンの出資を誘致しました。 取引が完了すれば、SKテレコムが51%の株式を保有し、KKRとIMMがそれぞれ29%、20%を保有することになります。
新規開発は、SKテレコムが100%出資して設立したSKハイパーが担当します。2035年までに最大15GW規模のAIデータセンターの構築を目標としています。第一段階となる5GWは、2029年から稼働させる計画です。
SKハイパーのチョン・ソクグン代表は、ブルームバーグTVのインタビューで、サーバーや機器を含む最初の5GWの構築費用を約3500億ドル(約464兆ウォン)と推計しました。これは15GW全体ではなく、第1段階の事業費です。SKテレコムは2030年までに最大7500億ウォンを出資し、残りはグローバル・ビッグテックや金融投資家などを通じて調達する計画です。 入居企業と投資家が費用を分担し、実際の需要に合わせて投資ペースを調整するという構想です。
ネイバーも投資負担を分担します。ブルックフィールドは最大90億ドルを投入してGPUやデータセンターなどのAIインフラを確保し、ネイバークラウドは長期契約を通じてこれを活用します。ネイバーは使用料を事業売上と連動させることで、初期投資の負担を軽減することにしました。ただし、ネイバークラウドがインフラ使用料を支払えなくなった場合に備え、最大8年間、支払いを保証します。
両社の共通点は、大規模なインフラを自己資金だけで構築しないという点です。グローバルな金融資本と協力して投資リスクを分担し、実際の需要に合わせて事業を拡大しようとする戦略です。
スペースXもAIインフラで事業を拡大AIインフラ市場に参入する企業はネオクラウドだけにとどまりません。既存事業で確保した資本と技術を基に、AI演算市場を新たな成長の原動力として育てている企業もあります。
ロケット打ち上げや衛星通信「スターリンク」で成長したスペースXが代表的です。第3四半期の業績資料によると、スーパーインテリジェンス(超知能)事業部門の売上高は約76億ドルで、全体売上高の52%を占めました。この部門には、クラウドサービスの契約やカーサー社の買収効果、グロッグモデル・ソフトウェアの売上などが含まれます。 宇宙・衛星事業に集中していたスペースXの事業領域が、AIインフラとソフトウェアへと拡大しています。
アンソロピック社とは、NVIDIAのGPU約32万5000個を活用できるクラウドサービス契約を締結しました。AI企業が自社のデータセンターだけで必要な演算リソースを確保することが難しくなるにつれ、外部事業者によるGPU供給の役割も大きくなっています。
しかし、GPUを確保するだけでは事業が成功するわけではありません。特定の大型顧客への売上依存度が高い場合、契約の縮小や需要の変化が設備稼働率や収益性に直接影響を及ぼします。GPUと同様に、これを継続的に利用する顧客との長期契約を確保することが重要です。
AIバブルよりも重要なのは事業の競争力ですAIインフラ市場をドットコムバブルと比較する見方もあります。インターネット産業の初期には、過度な投資により多くの企業が消え去りましたが、インターネット産業自体は成長しました。AI市場も同様になる可能性があります。資金調達に依存してGPUを過度に確保したり、顧客や電力を確保できなかった企業は淘汰されるかもしれませんが、AIインフラの需要そのものが消えるわけではありません。
米国の中間選挙の結果は、データセンター産業に規制と地域社会の受容性という課題を突きつけました。AI産業が成長したからといって、データセンターを無制限に拡大することはできません。電力の確保や許認可、地域社会との協議も、事業競争力の一部となりました。
AIデータセンター市場において、勝者を決定づける基準も変化しています。どれだけのGPUを確保したかよりも、安定した顧客を確保し、必要な電力を適時に供給され、投資資金を回収できる収益構造を備えているかが重要になってきました。
AIデータセンターへの投資が終わるわけではありません。投資規模を前面に押し出していた市場が、今や実際の需要と事業の競争力を吟味し始めています。今週の株価下落は、AIインフラの終焉ではなく、玉石混交の選別が始まったことを示しています。