[イーデイリーkyoungeun kim 記者] 先週末の21日(現地時間)、ニューヨーク株式市場は堅調な米サービス業指標に支えられて反発しましたが、今週の市場全体を支配したのは長期金利でした。米財務省による国債買い戻しの拡大策が効果を発揮できないまま、30年物国債利回りは5.27%台、10年物は4.74%へと再び上昇しました。
ニール・カシカリ・ミネアポリス連銀総裁は23日(現地時間)、国債市場が正常に機能していると診断しつつも、インフレが短期間で目標値に戻るという確信が持てないと述べました。ブルームバーグ通信は、ベシェント財務長官による長期金利引き下げの試みが、市場を動かす構造的な要因に阻まれ、限界に直面していると分析しました。
以下は、24日の寄り付き前に注目すべきニュースです。
◇ダウは0.98%上昇し反発したものの、3大指数は週間で下落
-21日(現地時間)、ダウ・ジョーンズ30種指数は前営業日比0.98%高の5万3277.01で引けました。 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種指数は0.43%上昇の7674.37、ナスダック指数は0.44%高の2万6180.46で取引を終えました。
-この日の反発の原動力は、予想を上回る堅調な経済指標でした。S&Pグローバルによると、8月の米国のサービス業活動は20カ月ぶりの高い伸びを記録しました。企業活動全体の伸びも、4年余りぶりの高い水準となりました。
-しかし、週間ベースではS&P500・ナスダックは3週連続で上昇して引けました。ダウも2週連続で下落しました。ハイテク株は1週間で3%以上下落しました。
米国ニューヨークのマンハッタンで、市民たちが通りを歩いています。(写真=AFP)
◇自社株買いでも抑えきれなかった長期金利…「結局、市場が勝つ」
-米財務省が去る19日、長期国債の買い戻し規模を少なくとも2倍に拡大すると発表すると、国債利回りは急落しましたが、その効果はわずか1日で終わりました。10年物国債利回りは4.737%、30年物は5.276%へと再び上昇しました。30年物は2007年以降で最高水準付近を維持しています。
-マーク・マレック氏(ミュリエル・シーバート・アンド・カンパニー CIO)は、「インフレの不確実性、巨額の財政赤字、国債の供給、期間プレミアムといった構造的な要因が解消されない限り、買い戻しだけでは長期金利を抑え込むことは難しい」と分析しました。 フルリ・ウェルズのCIO、パトリック・アームストロング氏は、「30年物金利をコントロールしようとする際、無制限のバランスシートを持つFRBでない限り、結局は市場が勝つことになる」と指摘しました。
-バーダンズ・キャピタル・アドバイザーズのレオ・ケリーCEOは、「現在の市場は10年物利回り4~5%には適応していますが、6~7%になれば株式市場は悪影響を受けるでしょう」と述べ、長期金利の上昇と中東の緊張が続いた場合、秋頃には株式市場が調整局面に入る可能性があると警告しました。
◇ベサント氏「トレジャリー・ツイスト」…ブルームバーグ「制御範囲を逸脱した」
-ブルームバーグ通信は23日(現地時間)、ベサント長官が長期国債金利を引き下げるため債券市場に積極的に介入しているものの、市場を動かす根本的な要因は同氏の制御範囲を逸脱していると報じました。ベサント長官は、長期国債の買い戻し拡大を「トレジャリー・ツイスト」と名付け、イールドカーブの形状を変えると表明しましたが、その効果はわずか1日で消え失せました。
-サトリ・インサイトの創業者であるマット・キング氏は、「長期金利を持続的に引き下げられるあらゆる道筋は、結局のところ、行政当局が望まない選択を経なければならない」と指摘しました。米国の財政赤字を削減するか、株式市場が下落するか、AIへの投資が鈍化しなければ、長期金利は有意義に低下しないという説明です。
-米国の国家債務が40兆ドルを超えた中、AI投資の拡大に乗り出した大手テクノロジー企業による社債発行まで急増し、資金確保競争が激化しています。JPモルガン・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネージャー、プリヤ・ミスラ氏は、「米国経済は堅調であり、世界的に資本確保競争が繰り広げられている」とし、「金利上昇は合理的だ」と評価しました。
◇NVIDIA、AIサーバーの価格を15%引き上げると予告
-ブルームバーグ通信は22日(現地時間)、情報筋を引用し、NVIDIAがマイクロソフト・グーグル・オラクルなどの大手顧客に対し、AIチップ搭載サーバーの価格を来年初めの出荷分から15%以上引き上げると通告したと報じました。最新の「ベラ・ルービン」と既存の「グレース・ブラックウェル」をベースとしたシステムの両方が値上げの対象となります。
-世界時価総額1位のNVIDIAでさえ、メモリ価格の上昇を顧客企業に転嫁したとの分析です。AIアクセラレータの性能はDRAMとの組み合わせに左右されますが、SamsungElectronics(005930) 、SK hynix(000660) 、Micronの3社がDRAM生産の大部分を担っています。
-ブルームバーグ通信は、「今回の価格引き上げが、AIデータセンターの建設計画にさらなる負担となるだろう」と分析しています。ビッグテック各社が独自のAI半導体路線を拡大できるかどうかも、結局はメモリの確保能力にかかっているとの評価です。
◇カシカリ氏「国債市場は正常…インフレの短期的な回復には確信が持てない」
-ニール・カシカリ・ミネアポリス連銀総裁は23日(現地時間)、CBS放送に出演し、「米国債市場が正常に機能していることを示すあらゆる兆候がある」と述べ、国債市場の正常な動きを確認しました。連邦基金金利を主要な政策手段として活用することに集中できると説明しました。
-カシカリ総裁は、去る7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを主張した少数意見の3人のうちの1人です。同日、「インフレが短期間で目標値に戻るという確信は持てない」と改めて懸念を表明しつつも、9月の会合については「さらに多くのデータを見る必要がありますが、次回の会合についてあらかじめ判断したくはありません」と、言及を避けました。
◇今週のウォール街の主要スケジュール…NVIDIAの決算・ジャクソンホール・シンポジウム
-ベシェント財務長官は24日、国債市場への対応計画について追加説明を行う予定です。26日にはNVIDIAの決算発表が予定されており、AI投資サイクルの持続可否を測る分水嶺として注目されています。28日には、ケビン・ウォッシュFRB議長がジャクソンホール・シンポジウムで講演を行います。
-自社株買いだけで長期金利を抑えられるのか、それとも市場が政策当局に対し、より根本的な財政・金融政策の答えを求めることになるのかが、今週のウォール街における核心的な問いとなる見通しです。
ニール・カシカリ・ミネアポリス連銀総裁は23日(現地時間)、国債市場が正常に機能していると診断しつつも、インフレが短期間で目標値に戻るという確信が持てないと述べました。ブルームバーグ通信は、ベシェント財務長官による長期金利引き下げの試みが、市場を動かす構造的な要因に阻まれ、限界に直面していると分析しました。
以下は、24日の寄り付き前に注目すべきニュースです。
◇ダウは0.98%上昇し反発したものの、3大指数は週間で下落
-21日(現地時間)、ダウ・ジョーンズ30種指数は前営業日比0.98%高の5万3277.01で引けました。 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種指数は0.43%上昇の7674.37、ナスダック指数は0.44%高の2万6180.46で取引を終えました。
-この日の反発の原動力は、予想を上回る堅調な経済指標でした。S&Pグローバルによると、8月の米国のサービス業活動は20カ月ぶりの高い伸びを記録しました。企業活動全体の伸びも、4年余りぶりの高い水準となりました。
-しかし、週間ベースではS&P500・ナスダックは3週連続で上昇して引けました。ダウも2週連続で下落しました。ハイテク株は1週間で3%以上下落しました
◇自社株買いでも抑えきれなかった長期金利…「結局、市場が勝つ」
-米財務省が去る19日、長期国債の買い戻し規模を少なくとも2倍に拡大すると発表すると、国債利回りは急落しましたが、その効果はわずか1日で終わりました。10年物国債利回りは4.737%、30年物は5.276%へと再び上昇しました。30年物は2007年以降で最高水準付近を維持しています。
-マーク・マレック氏(ミュリエル・シーバート・アンド・カンパニー CIO)は、「インフレの不確実性、巨額の財政赤字、国債の供給、期間プレミアムといった構造的な要因が解消されない限り、買い戻しだけでは長期金利を抑え込むことは難しい」と分析しました。 フルリ・ウェルズのCIO、パトリック・アームストロング氏は、「30年物金利をコントロールしようとする際、無制限のバランスシートを持つFRBでない限り、結局は市場が勝つことになる」と指摘しました。
-バーダンズ・キャピタル・アドバイザーズのレオ・ケリーCEOは、「現在の市場は10年物利回り4~5%には適応していますが、6~7%になれば株式市場は悪影響を受けるでしょう」と述べ、長期金利の上昇と中東の緊張が続いた場合、秋頃には株式市場が調整局面に入る可能性があると警告しました。
◇ベサント氏「トレジャリー・ツイスト」…ブルームバーグ「制御範囲を逸脱した」
-ブルームバーグ通信は23日(現地時間)、ベサント長官が長期国債金利を引き下げるため債券市場に積極的に介入しているものの、市場を動かす根本的な要因は同氏の制御範囲を逸脱していると報じました。ベサント長官は、長期国債の買い戻し拡大を「トレジャリー・ツイスト」と名付け、イールドカーブの形状を変えると表明しましたが、その効果はわずか1日で消え失せました。
-サトリ・インサイトの創業者であるマット・キング氏は、「長期金利を持続的に引き下げられるあらゆる道筋は、結局のところ、行政当局が望まない選択を経なければならない」と指摘しました。米国の財政赤字を削減するか、株式市場が下落するか、AIへの投資が鈍化しなければ、長期金利は有意義に低下しないという説明です。
-米国の国家債務が40兆ドルを超えた中、AI投資の拡大に乗り出した大手テクノロジー企業による社債発行まで急増し、資金確保競争が激化しています。JPモルガン・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネージャー、プリヤ・ミスラ氏は、「米国経済は堅調であり、世界的に資本確保競争が繰り広げられている」とし、「金利上昇は合理的だ」と評価しました。
◇NVIDIA、AIサーバーの価格を15%引き上げると予告
-ブルームバーグ通信は22日(現地時間)、情報筋を引用し、NVIDIAがマイクロソフト・グーグル・オラクルなどの大手顧客に対し、AIチップ搭載サーバーの価格を来年初めの出荷分から15%以上引き上げると通告したと報じました。最新の「ベラ・ルービン」と既存の「グレース・ブラックウェル」をベースとしたシステムの両方が値上げの対象となります。
-世界時価総額1位のNVIDIAでさえ、メモリ価格の上昇を顧客企業に転嫁したとの分析です。AIアクセラレータの性能はDRAMとの組み合わせに左右されますが、SamsungElectronics(005930) 、SK hynix(000660) 、Micronの3社がDRAM生産の大部分を担っています。
-ブルームバーグ通信は、「今回の価格引き上げが、AIデータセンターの建設計画にさらなる負担となるだろう」と分析しています。ビッグテック各社が独自のAI半導体路線を拡大できるかどうかも、結局はメモリの確保能力にかかっているとの評価です。
◇カシカリ氏「国債市場は正常…インフレの短期的な回復には確信が持てない」
-ニール・カシカリ・ミネアポリス連銀総裁は23日(現地時間)、CBS放送に出演し、「米国債市場が正常に機能していることを示すあらゆる兆候がある」と述べ、国債市場の正常な動きを確認しました。連邦基金金利を主要な政策手段として活用することに集中できると説明しました。
-カシカリ総裁は、去る7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを主張した少数意見の3人のうちの1人です。同日、「インフレが短期間で目標値に戻るという確信は持てない」と改めて懸念を表明しつつも、9月の会合については「さらに多くのデータを見る必要がありますが、次回の会合についてあらかじめ判断したくはありません」と、言及を避けました。
◇今週のウォール街の主要スケジュール…NVIDIAの決算・ジャクソンホール・シンポジウム
-ベシェント財務長官は24日、国債市場への対応計画について追加説明を行う予定です。26日にはNVIDIAの決算発表が予定されており、AI投資サイクルの持続可否を測る分水嶺として注目されています。28日には、ケビン・ウォッシュFRB議長がジャクソンホール・シンポジウムで講演を行います。
-自社株買いだけで長期金利を抑えられるのか、それとも市場が政策当局に対し、より根本的な財政・金融政策の答えを求めることになるのかが、今週のウォール街における核心的な問いとなる見通しです。