企業·産業

「丸暗記した回答では乗客を守れない」…イースタ航空、客室乗務員の面接を大幅に変更した理由

イースター航空の人事総務チーム長、カン・テヨン氏にインタビューしました 「状況対応面接」を航空会社として初めて導入…対応能力を評価 体力テストで、国内唯一の「声の大きさ」も測定 「客室乗務員は、乗客の安全を守る機内安全要員です」

LEE BAE-WOON
2026-09-13 14:44:51
[イーデイリーLEE BAE-WOON 記者] 「同僚がチーム長に提出した報告書に、重大な数値の誤りを発見しました。チーム長は今すぐその報告書を持って役員会議に出席しなければなりませんが、誤りを修正できるのはあなただけです。どうされますか?」
イースタ航空の客室乗務員体力試験が行われています(写真=イースタ航空)

最近、イースト航空の新入客室乗務員採用過程で実際に出題された「状況対応面接」の問題です。決まった模範解答はありません。応募者が突発的な状況にどう対処し、どのような判断を下すか、その過程で同僚や組織をどれだけ考慮するかを評価することが目的です。

13日、ソウル江西区麻谷洞にあるイースタ航空本社で会ったイースタ航空の人事総務チーム長、カン・テヨン氏は、「応募者に回答を考える時間は十分に与える一方で、プレッシャーの中でも冷静かつ論理的に判断できるかどうかを見極めます」と説明しました。

イースタ航空は昨年3月、新入客室乗務員の採用において、状況対応面接を国内で初めて導入しました。カンチーム長は、「従来の面接は、複数の応募者が一堂に会し、共通の質問に順番に答える方式でした」とし、「しかし、暗記した模範解答を流暢に話せたからといって、実際に機内で乗客を守る能力まで備えているとは見なすことが難しかった」と、導入の背景を説明しました。

イースタ航空は全社的なタスクフォースを構成し、外部の採用専門コンサルティング会社の助言を受けながら、1年をかけて新しい選考方式を準備しました。 その核心は、応募者が「乗客をどれほど安全かつ快適に案内できるか」という点にあります。カン・チーム長は、「乱気流、問題のある乗客、機内騒動など、客室乗務員が直面する突発的な状況が、以前よりも頻繁かつ多様化している」とし、「今や客室乗務員を単なるサービス提供者ではなく、安全要員として再定義すべきだ」と述べました。
イースタ航空 人事総務チーム長のカン・テヨン氏(写真=イーデイリーLEE BAE-WOON 記者)

状況対応面接では、実際の現場経験を反映して問題を出題しますが、専門的な航空知識を問う内容は極力排除します。関連学科を卒業した人や、予備校で長期間準備してきた応募者にのみ有利な選考になってはならないという判断からです。その代わり、アルバイトや日常生活で誰もが経験しそうな状況に予期せぬ変数を加え、応募者の対応能力が自然に表れるように設計しています。

特に、同僚に適切に助けを求め、協力できるかどうかも主要な評価要素です。航空機が離陸した後は外部からの支援を受けにくい分、4名の客室乗務員が機内で発生する様々な突発的な状況に共に立ち向かわなければならないからです。

カン・チーム長は、「相手の立場を理解し共感できるか、プレッシャーの中でも冷静に判断できるか、会社の原則や規定の範囲内で解決策を見出せるかなどを確認しています」とし、「個人の能力だけでなく、同僚と協働する姿勢も重要です。どんなに優秀な人であっても、一人ではすべての問題を解決することはできません」と強調しました。

状況対応面接とともに導入された体力試験にも、安全能力を重視する方針が反映されています。イースタ航空は、握力、平衡感覚、腹筋力、長距離走などを評価し、応募者が機内安全業務に必要な身体能力を備えているかを確認します。これは、緊急事態において客室乗務員が自身の身を守ってこそ、乗客も保護できるという判断に基づくものです。
イースタ航空の客室乗務員体力試験を控え、客室訓練チームの助教がリハーサルを行っている(写真=イースタ航空)

また、イースタ航空は国内の航空会社の中で唯一、応募者の声の大きさを評価する「デシベル測定」も実施しています。カン・チーム長は、「客室が混乱に陥った時には、穏やかな口調で話してはいけません」とし、「大きく断固とした声で指示を出さなければ、乗客を統制し、安全を確保することはできません」と説明しました。

イースタ航空は今後、状況対応面接を継続的に高度化するとともに、整備など他の現場職種にも業務特性に合わせた新しい採用方式を導入する案を検討する計画です。

カン・チーム長は、「慣れ親しんだ慣行に対しても絶えず疑問を投げかけ、より良い方法があれば率先して試みる会社になりたい」とし、「乗客に安全で快適な飛行を提供するという『イージーフライト』の価値が、採用をはじめとする会社のあらゆる分野で具現化されるようにしたい」と強調しました。

さらに同氏は、「応募者の皆様には、決められた答えを丸暗記するよりも、ご自身が積み重ねてきた経験や価値観を自然に示していただきたい」とし、「客室乗務員に必要な基本能力を備え、なぜ客室乗務員になりたいのかという点を深く考えた上で面接に臨むことが重要だ」とアドバイスしました。

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