[イーデイリー スターinYUN GI BACK 記者] エンジンが轟音を響かせると、KSPO DOME(ケイスポ・ドーム)は瞬く間にネオンの光に染まりました。赤い照明とレーザーが四方八方を駆け巡る中、複雑に絡み合ったワイヤーに吊り下げられたNCT 127の5人のメンバーが姿を現しました。 冒頭から並々ならぬ迫力でした。炎が噴き上がり、巨大な構造物が動き出し、ある瞬間には自動車まで客席を横切りました。次に何が飛び出してくるのか、気になって仕方なくなるような公演でした。
NCT 127(写真=SMエンターテインメント)
NCT 127は20日、ソウル松坡区のオリンピック公園にあるK-SPOドームで、5回目のツアー「NEO CITY : SEOUL - THE REDLINE」のソウル最終公演を開催しました。去る18日から3日間にわたって行われた公演は、視界制限席に至るまで全席が完売し、約3万1500人の観客を集めました。
◇ドヨン・ジョンウはいませんでしたが…5人で会場を埋め尽くしました
1曲目の「レガシー」(Legacy)から、息つく暇もありませんでした。ワイヤーに吊り下げられて登場したメンバーたちがステージに降り立つと、重厚なビートの上にラップとボーカルが次々と溢れ出しました。「ステップ・アップ」(Step Up)では、長い手足を活かした躍動感あふれる振り付けが視線を釘付けにし、花火が炸裂するたびに客席からの歓声も共に高まりました。
NCT 127のオープニングステージ。(写真=SMエンターテインメント)
「ピグドク」では、雰囲気が一変しました。5人のメンバーが中央のステージを悠々と駆け巡ると、ファンたちは大合唱に加え、振り付けまで見事に再現しました。メンバーの不在による空白は否めませんでしたが、ステージが寂しく感じられる隙はありませんでした。ファンの声がもう一つのサウンドとなり、会場を満たしました。
代表曲が続き、盛り上がりはさらに高まりました。「チェリー・ボム」(Cherry Bomb)は最初のフレーズから大合唱が沸き起こりました。リレーラップやダンスブレイクを経て、最後のシグネチャーであるワイドフォーメーションが繰り広げられると、歓声はさらに大きくなりました。テヨンが新たに書き下ろしたラップブリッジや、ユタとヘチャンが頭を寄せ合うパフォーマンスなど、随所に新たな見どころも盛り込まれていました。
NCT 127「パンチ」のステージ。(写真=SMエンターテインメント)
「パンチ」(Punch)は、音楽を「見る」楽しさを存分に活かしていました。ステージ上にレーザーで巨大な四角いリングが作り出され、その中でメンバーたちがパフォーマンスを繰り広げました。炎まで噴き上がると、まるで実際のボクシングの試合を見ているかのような緊張感が高まりました。「疾走」(2 Baddies)ではダンサーたちが大挙してステージに加わり、紙吹雪まで舞い散り、会場は巨大な祭りの場へと変貌しました。
ただひたすら激しく突き進むだけではありませんでした。「Not Alone」と「Day After Day」では、華やかな演出を一時的に控えました。ゆっくりと回転する中央ステージの上で、5人のメンバーの歌声がはっきりと聞こえました。力強いパフォーマンスに隠れがちなNCT 127のボーカルを、存分に味わえる場面でした。
NCT 127「ファクト・チェック」のステージ。(写真=SMエンターテインメント)
続いて『0マイル』(0 Mile)と『サマー127』(Summer 127)が始まると、会場の雰囲気は再び一変しました。メンバーたちは客席を見つめながらふざけ合い、ファンたちは慣れた様子で歌を口ずさみました。『ゲッタウェイ』(Getaway)では、ユタが舞台に横たわって歌うほど、余裕に満ちていました。 綿密に構成された公演を見るという枠を超え、NCT 127とファンが一緒に楽しむ場だという印象が強くありました。
◇車で登場し、ライトを消して、また盛り上げ…ノンストップの疾走
後半はさらに熱気を帯びました。「ピニャータ」(Pinata)が始まると、NCT 127は毒ガエルの柄をあしらったハマーに乗って客席の間を通り抜けて登場しました。車から降りてステージに上がると、文字通り大騒ぎを繰り広げました。激しく跳ね回り、叫びながらエネルギーを注ぎ出すと、ファンたちも大合唱で応えました。
NCT 127「ピニャータ」のステージ。(写真=SMエンターテインメント)
「消防車」(Fire Truck)はこの日の公演の面白さを凝縮したステージでした。背後のLEDには燃え盛る街が広がり、実際の炎が噴き上がりました。メンバーたちが消火器を手にステージを駆け回り、最後には放水砲まで放たれました。 巨大な足の形をしたバルーンや、ドヨン・ジョンウのキャラクターまで登場し、笑いを誘いました。火をつけては自ら消すような演出が続く間、どこに目を向ければいいのか分からないほどでした。
これで終わりではありませんでした。「ファクト・チェック」(Fact Check)では、巨大な腕の形をした構造物がステージを覆い、メンバーたちはその下で、ステージを打ち砕くかのような迫力でパフォーマンスを繰り広げました。すでに一度クライマックスを迎えたと思った瞬間、「英雄」(Kick It)が続きました。テヨンのソロダンスと5人のメンバーによる完璧な群舞、ドラゴンの映像が絡み合うと、会場は再び沸き立ちました。 体が砕けそうになるほど踊るメンバーたちと、声を限りに歌うファンたちのエネルギーが正面からぶつかり合いました。
NCT 127「英雄」のステージ。(写真=SMエンターテインメント)
何よりも興味深いのは、これらすべての演出が単なる「スケールの誇示」にとどまらなかったという点です。100台余りのレーザーや炎、ウォーターキャノン、キネシス構造物、リフトが絶え間なく登場しましたが、曲よりも先に目立ってしまうことはありませんでした。 ボクシングを題材にした「パンチ」にはリングが、火を扱う「消防車」には炎と水が用いられるなど、曲の性格を最大限に引き出しました。システムエラーから脱出し、再び疾走するという公演全体のストーリーも加わり、ステージの一つひとつが次のシーンへと自然に繋がっていきました。
NCT 127(写真=SMエンターテインメント)
デビュー10年目を迎えたNCT 127の余裕は、MCのやり取りにさらに色濃く表れていました。ヘチャンはオープニングのワイヤー演出について、「怖かったけど、思ったより安全だったよ。今日はリラックスして降りてきた」と笑いました。ジェヒョンは「今この瞬間は二度と戻ってこない。この時間を存分に楽しんでほしい」と語りました。メンバーとファンの間にも、もはや無理に力を入れなくても通じ合うような心地よさが感じられました。
兵役中のドヨンとジョンウが客席を訪れたのも、特別な光景でした。特にドヨンはデビュー10周年を記念した餅を用意し、メンバーたちはステージ上で即興の「餅の食べ放題」まで繰り広げました。巨大なセットで埋め尽くされた公演の中で、むしろこうしたささやかな瞬間が、NCT 127の過去10年間を実感させてくれました。
NCT 127 ヘチャン(写真=SMエンターテインメント)
NCT 127 テヨン(写真=SMエンターテインメント)
NCT 127 ジョニー(写真=SMエンターテインメント)
NCT 127 ジェヒョン(写真=SMエンターテインメント)
NCT 127 ユタ(写真=SMエンターテインメント)
ラップやボーカル、パフォーマンスはもちろんのこと、それらをより面白く見せる演出や、観客とのやり取りに余裕さえ感じさせる姿も備えていました。NCT 127と書き、「六角形」と読んでもよいほどのステージでした。5人が繰り広げる公演であることを忘れさせてしまうほどステージは満員で、2時間以上も続いた後も「あと1曲だけ」と待ち望ませるほどでした。
ソウルで本格的にスタートを切ったNCT 127は、これから世界へと向かいます。来る10月3日のジャカルタを皮切りに、香港、シンガポール、さいたま、バンコク、マニラを経て、来年1月には台北、クアラルンプール、マカオまでツアーを続けていきます。ソウルを熱く盛り上げた『ネオ』の疾走は、これから世界各地のステージへと広がっていきます。
NCT 127(写真=SMエンターテインメント)
NCT 127は20日、ソウル松坡区のオリンピック公園にあるK-SPOドームで、5回目のツアー「NEO CITY : SEOUL - THE REDLINE」のソウル最終公演を開催しました。去る18日から3日間にわたって行われた公演は、視界制限席に至るまで全席が完売し、約3万1500人の観客を集めました。
◇ドヨン・ジョンウはいませんでしたが…5人で会場を埋め尽くしました
1曲目の「レガシー」(Legacy)から、息つく暇もありませんでした。ワイヤーに吊り下げられて登場したメンバーたちがステージに降り立つと、重厚なビートの上にラップとボーカルが次々と溢れ出しました。「ステップ・アップ」(Step Up)では、長い手足を活かした躍動感あふれる振り付けが視線を釘付けにし、花火が炸裂するたびに客席からの歓声も共に高まりました。
「ピグドク」では、雰囲気が一変しました。5人のメンバーが中央のステージを悠々と駆け巡ると、ファンたちは大合唱に加え、振り付けまで見事に再現しました。メンバーの不在による空白は否めませんでしたが、ステージが寂しく感じられる隙はありませんでした。ファンの声がもう一つのサウンドとなり、会場を満たしました。
代表曲が続き、盛り上がりはさらに高まりました。「チェリー・ボム」(Cherry Bomb)は最初のフレーズから大合唱が沸き起こりました。リレーラップやダンスブレイクを経て、最後のシグネチャーであるワイドフォーメーションが繰り広げられると、歓声はさらに大きくなりました。テヨンが新たに書き下ろしたラップブリッジや、ユタとヘチャンが頭を寄せ合うパフォーマンスなど、随所に新たな見どころも盛り込まれていました。
「パンチ」(Punch)は、音楽を「見る」楽しさを存分に活かしていました。ステージ上にレーザーで巨大な四角いリングが作り出され、その中でメンバーたちがパフォーマンスを繰り広げました。炎まで噴き上がると、まるで実際のボクシングの試合を見ているかのような緊張感が高まりました。「疾走」(2 Baddies)ではダンサーたちが大挙してステージに加わり、紙吹雪まで舞い散り、会場は巨大な祭りの場へと変貌しました。
ただひたすら激しく突き進むだけではありませんでした。「Not Alone」と「Day After Day」では、華やかな演出を一時的に控えました。ゆっくりと回転する中央ステージの上で、5人のメンバーの歌声がはっきりと聞こえました。力強いパフォーマンスに隠れがちなNCT 127のボーカルを、存分に味わえる場面でした。
続いて『0マイル』(0 Mile)と『サマー127』(Summer 127)が始まると、会場の雰囲気は再び一変しました。メンバーたちは客席を見つめながらふざけ合い、ファンたちは慣れた様子で歌を口ずさみました。『ゲッタウェイ』(Getaway)では、ユタが舞台に横たわって歌うほど、余裕に満ちていました。 綿密に構成された公演を見るという枠を超え、NCT 127とファンが一緒に楽しむ場だという印象が強くありました。
◇車で登場し、ライトを消して、また盛り上げ…ノンストップの疾走
後半はさらに熱気を帯びました。「ピニャータ」(Pinata)が始まると、NCT 127は毒ガエルの柄をあしらったハマーに乗って客席の間を通り抜けて登場しました。車から降りてステージに上がると、文字通り大騒ぎを繰り広げました。激しく跳ね回り、叫びながらエネルギーを注ぎ出すと、ファンたちも大合唱で応えました。
「消防車」(Fire Truck)はこの日の公演の面白さを凝縮したステージでした。背後のLEDには燃え盛る街が広がり、実際の炎が噴き上がりました。メンバーたちが消火器を手にステージを駆け回り、最後には放水砲まで放たれました。 巨大な足の形をしたバルーンや、ドヨン・ジョンウのキャラクターまで登場し、笑いを誘いました。火をつけては自ら消すような演出が続く間、どこに目を向ければいいのか分からないほどでした。
これで終わりではありませんでした。「ファクト・チェック」(Fact Check)では、巨大な腕の形をした構造物がステージを覆い、メンバーたちはその下で、ステージを打ち砕くかのような迫力でパフォーマンスを繰り広げました。すでに一度クライマックスを迎えたと思った瞬間、「英雄」(Kick It)が続きました。テヨンのソロダンスと5人のメンバーによる完璧な群舞、ドラゴンの映像が絡み合うと、会場は再び沸き立ちました。 体が砕けそうになるほど踊るメンバーたちと、声を限りに歌うファンたちのエネルギーが正面からぶつかり合いました。
何よりも興味深いのは、これらすべての演出が単なる「スケールの誇示」にとどまらなかったという点です。100台余りのレーザーや炎、ウォーターキャノン、キネシス構造物、リフトが絶え間なく登場しましたが、曲よりも先に目立ってしまうことはありませんでした。 ボクシングを題材にした「パンチ」にはリングが、火を扱う「消防車」には炎と水が用いられるなど、曲の性格を最大限に引き出しました。システムエラーから脱出し、再び疾走するという公演全体のストーリーも加わり、ステージの一つひとつが次のシーンへと自然に繋がっていきました。
デビュー10年目を迎えたNCT 127の余裕は、MCのやり取りにさらに色濃く表れていました。ヘチャンはオープニングのワイヤー演出について、「怖かったけど、思ったより安全だったよ。今日はリラックスして降りてきた」と笑いました。ジェヒョンは「今この瞬間は二度と戻ってこない。この時間を存分に楽しんでほしい」と語りました。メンバーとファンの間にも、もはや無理に力を入れなくても通じ合うような心地よさが感じられました。
兵役中のドヨンとジョンウが客席を訪れたのも、特別な光景でした。特にドヨンはデビュー10周年を記念した餅を用意し、メンバーたちはステージ上で即興の「餅の食べ放題」まで繰り広げました。巨大なセットで埋め尽くされた公演の中で、むしろこうしたささやかな瞬間が、NCT 127の過去10年間を実感させてくれました。
ラップやボーカル、パフォーマンスはもちろんのこと、それらをより面白く見せる演出や、観客とのやり取りに余裕さえ感じさせる姿も備えていました。NCT 127と書き、「六角形」と読んでもよいほどのステージでした。5人が繰り広げる公演であることを忘れさせてしまうほどステージは満員で、2時間以上も続いた後も「あと1曲だけ」と待ち望ませるほどでした。
ソウルで本格的にスタートを切ったNCT 127は、これから世界へと向かいます。来る10月3日のジャカルタを皮切りに、香港、シンガポール、さいたま、バンコク、マニラを経て、来年1月には台北、クアラルンプール、マカオまでツアーを続けていきます。ソウルを熱く盛り上げた『ネオ』の疾走は、これから世界各地のステージへと広がっていきます。