映画界

スクリーンから飛び出した「ゴーストバンド」… 夢を歌った熱気あふれる90分

会社員バンドからインディーズミュージシャンまで 「アルユー」「ルーメンタイム」、クラウドファンディングを突破し、観客と対面 ムル、デュデプス、ボイド――3チームによる個性豊かなステージの饗宴 スクリーンを超えて現実となった「夢の舞台」

YUN GI BACK
2026-08-25 06:11:57
[イーデイリー スターinYUN GI BACK 記者] アニメ『ゴーストバンド』に登場する「夢のステージ」が、現実のライブステージへとつながりました。夢のステージに立つためにゴーストたちとバンドを結成する主人公のように、それぞれの場所で音楽を続けてきた人々がステージに上がりました。ある人にとっては、より多くの観客の前で歌う初めての経験であり、またある人にとっては、音楽を続けていくべき理由を改めて確認する場となりました。
バンド「ボイド」が24日、ソウル鍾路区の「イドルズ」で開催された「私たちもゴーストバンド」公演でフィナーレを飾っています。

24日午後7時、ソウル鍾路区の「イドルス」で『ゴーストバンド×イドルス - 私たちもゴーストバンド』の公演が開催されました。 約1時間30分にわたって行われたこの日の公演には、劇中でアンホ役を演じたインテクを皮切りに、会社員バンドの「AreYou」と「Lumen Time」、インディーズアーティストの「mool」と「dudebs」、バンド「V01D」が次々とステージに上がりました。
今回の公演は、アニメ『ゴーストバンド』の物語を現実のステージへと広げた場です。『ゴーストバンド』は、夢のステージに立つためにゴーストたちとバンドを結成したミタが、自分だけのステージを目指して進んでいく物語を描いた作品です。
公演もまた、「私たちにしかできない夢のステージ」を繰り広げるバンドを探すという趣旨から始まりました。歌唱・演奏の動画を受け付け、実際のステージに立つチームを選定し、数十チームの競争を勝ち抜いた社会人バンドのアルユーとルーメン・タイムがその主役となりました。
「アルユー」は自作曲3曲を、「ルーメンタイム」はハン・ロロの『立春』など3曲を熱唱しました。 職場という日常から抜け出し、ステージに立った彼らの姿は、音楽に向かって駆け抜ける劇中のミタの旅路と自然に重なりました。続いて、ミュージック・アンド・ニューを通じてアルバムを流通させているインディーズアーティストたちがステージを引き継ぎました。「ゴーストバンド」を配給するNEWとミュージック・アンド・ニューが系列会社であるというつながりを超え、それぞれの音楽をより多くの人々に届けるためにステージに立ったアーティストたちであるという点で、公演の意義をさらに深めました。
左上から時計回りに、インディーズアーティストのムル、デュデプス、会社員バンドのルーメンタイム、アルユー。

◇「感謝の一日」…それぞれの物語を胸にステージに立つ
バンド「ムル」は、「君と僕」を皮切りに、「青い春の日」、「好きだという言葉」、「秘密の言葉」まで、計4曲を披露しました。素朴な音楽と率直な歌詞で自身の物語を紡ぎ出し、観客の耳を釘付けにしました。
ムルにとって、この日の公演は特別な経験でした。彼は「これほど多くの観客の前で歌うのは初めてです」とし、「多くの方に私の歌を聴いていただく機会を持ちたかった。今日の公演をしてみて、さらに胸が高鳴り、これからはもっと多くの観客に歌を届け、愛されたいという気持ちが湧いてきました」と語りました。
歌は自分自身を知っていく過程でもありました。ムルは、「特別な意図を持って曲を作るというよりは、言いたいことが溜まっていて、それを吐き出していくうちに歌が出来上がる」とし、「歌が完成してみると、むしろ自分がどのような感情を抱いていたのかが分かるような気がします」と説明しました。
続いて、「私の物語から始まった歌ですが、多くの人に共感してもらえる物語になればと思います」とし、「寂しさや孤独といった感情を他の人も感じていることを知ったとき、慰めを得られるのではないでしょうか。私が言葉を紡ぐことで自分の重荷を軽くするように、他人の重荷も軽くしてあげられたらと思います」と願いました。
デュデプスは、ギタリストのナム・デウと共に『それでもなお』と『ナット・イージー』を披露しました。音楽を始めたのは遅かったものの、着実に自分の道を歩んできた彼の物語は、この日の公演が持つ「夢のステージ」という意味とも重なり合っていました。
デュデップスは、「大学にも遅く入学し、音楽も遅く始めたので、『なぜこんなに遅くなってしまったのだろう』と思った」としつつも、「音楽が大好きだからこそ、このようなステージに立つこともできたし、それが音楽を続けられる原動力になっている」と語りました。続いて、「人は地道に続ければ良い結果を得られると思う。その思いで、感謝の気持ちを抱きながら一日を過ごした」と付け加えました。
特定のジャンルに自分を閉じ込めないという音楽的な方向性も明らかにしました。デュデプスは、「多くの人々が共感できる、難しくない曲を作りたい」とし、「特定のジャンルに限定してしまうと、自分自身を縛っているような気がします。ハウスミュージックをはじめ、様々なジャンルを自由に試してみたい」と語りました。
共演したギタリストのナム・デウ氏は、「楽器奏者は通常、スタジオで多くの時間を過ごしますが、心の片隅には自分をアピールしたいという思いもあります」とし、「良い機会を通じてステージで演奏することができ、楽しく、幸せでした」と感想を述べました。
アニメ『ゴーストバンド』のポスター。(写真=NEW)

◇熱気あふれるフィナーレ…現実版の『ゴーストバンド』が完成
公演の締めくくりはボイドが飾りました。ボイドは『ロック・ロック』と『ザ・ワン』に続き、ザ・ローズの『バック・トゥ・ミー』のカバーステージまで立て続けに披露し、会場の熱気を最高潮に盛り上げました。
これまでのステージがそれぞれの物語を音楽で紡いだものだったとすれば、ボイドは強烈なバンドサウンドと爆発的なステージマナーで客席を沸かせました。観客たちもサビを一緒に歌い、手を振って応えました。公演が終盤に近づくにつれ、ステージと客席の境界は自然と溶け合っていきました。
ボイドは公演の締めくくりに、「バンドをテーマにしたアニメ『ゴーストバンド』が劇場で公開されます」と述べ、「私たちも近いうちに見に行く予定です。ぜひご期待ください」と呼びかけました。
ボイドのステージを最後に、約90分間にわたって続いた公演は幕を閉じました。最後の曲が終了するまで、観客たちは手を振り、歌に合わせて口ずさみながら、バンドたちと一体となって盛り上がりました。ステージに上がったチームごとに音楽のカラーは異なりましたが、観客と自分たちの音楽を分かち合う瞬間だけは、同じ熱気に包まれていました。
この日の公演は、単に複数のバンドが順番に音楽を披露するだけにとどまりませんでした。仕事と音楽を両立させながら公募を通じてステージに立った「アルユー」と「ルーメンタイム」から、より多くの人に自分の物語を伝えたいという「ムル」、遅くに始めた音楽を着実に続けてきた「デュデプス」まで、それぞれに「ステージに立つ理由」がありました。
彼らの物語は、自然と『ゴーストバンド』のミタと重なり合いました。作品の中でミタが夢のステージに立つためにゴーストたちとバンドを結成し、前進していくように、この日ステージに立った彼らもまた、それぞれの日常の中で音楽を手放すことなく、自分だけのステージを作り上げていました。「私たちもゴーストバンド」という公演名が、現実の意味を持つ瞬間でした。
『ゴーストバンド』は、魂が見えるシンガーソングライター「ミタ」が、個性あふれるゴースト4人組と共にバンドを結成し、ステージを目指して歩んでいく物語を描いた、純粋な韓国産オリジナルアニメーションです。来る26日、ロッテシネマで単独公開されます。

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