3日、エイプリルバイオは、自社の二重標的RNAi候補物質「APB-O-001」の初期前臨床薬力学(PD)データを公開しました。APB-O-001は、二重標的(bispecific)siRNA複合型脂質異常症治療薬です。
同社は、単回投与でPCSK9とAPOC3の遺伝子発現を同時に抑制することに成功したと明らかにしました。これにより、RNA治療薬市場への参入と新規パイプラインの確保に向けて、明るい兆しが見えたとの評価です。
エイプリルバイオが実施したGalNAc結合siRNAの肝臓標的に関する研究において、APB-O-001はマウスに1回投与した後、肝組織内のPCSK9およびAPOC3 mRNAを同時に抑制しました。実験には、各標的を狙う代表的な単一標的RNA治療物質であるインクリシランとフロザシランも対照群として含まれました。
最高用量群では、PCSK9 mRNAは対照群と比較して最低約23%の水準(約77%の抑制)まで、APOC3 mRNAは最低約26%の水準(約74%の抑制)まで減少しました。特に投与7日目には、同一の個体において両方の標的とも70%以上の抑制が同時に観察されました。 陰性対照群(si-scramble)は、全期間にわたりベースラインレベルを維持しました。
エイプリルバイオの関係者は、「今回のデータは、APB-O-001が2つの標的を同時に攻撃するように設計された二重標的RNAiであるにもかかわらず、それぞれの標的を抑制する能力が劣らないことを示しています」とし、「同一実験内での等用量比較において、検証済みの単一標的物質と同等またはそれ以上の結果を確保できたことは、今後の開発にとって重要な根拠となります」と述べました。
さらに、「アローヘッド社の霊長類データが、二重標的アプローチの臨床実現可能性を裏付けていることから、当社は持続性(durability)の評価や大型動物試験へと、開発段階を迅速に拡大する計画です」と付け加えました。