来年から「キューミコ」…新しい社名に込められた協業の青写真15日、クアンタメトリクスは臨時株主総会を開き、社名変更および事業目的の追加に向けた定款変更案を可決しました。新しい社名「キューミコ」には、精密技術を意味する「クアンタ(Quanta)」を基に、推進力(Momentum)・革新(Innovation)・技術融合(Convergence)を実現するという意が込められています。
クアンタメトリクスの「キュー(Q)」とミコグループの「ミコ(MiCo)」を組み合わせたような今回の社名には、両社の協力をさらに強固にするという意図も込められています。各社が保有する技術・製造・営業の能力を基に、新たな成長段階へと突入するという意志の表れです。今回の社名変更は、昨年末のミコグループによる投資以降、続いている事業再編の延長線上にあると言えます。
これに先立ち、ミコグループは昨年末、ペンタストーン3号新技術投資組合を通じて360億ウォン規模の永久転換社債(CB)を引き受けた後、今年6月に共同代表体制を導入しました。その後、クアンタメトリックスの既存の革新医療機器事業においては、原価削減や生産の自動化、海外営業力の強化策などを共同で推進してきました。
クアンタメトリックスは、迅速な抗生物質感受性検査装置であるdRASTを主力としています。ミコグループは、半導体素材・装置を中心に、製造と海外事業での経験を積み重ねてきました。クアンタメトリックスの診断技術とミコグループの製造・営業力を融合させ、dRASTの生産効率と海外市場での競争力を高める体制となっています。
クアンタメトリクスの関係者は、「両社がそれぞれ持つ製造・営業・技術力を結集し、シナジーを拡大していく方向です」とし、「昨年末の投資以降、既存事業においても協業の成果が現れており、これをさらに強化する計画です」と述べました。
ただし、社名の変更は来年初めから適用されます。これは、欧州連合(EU)やインドなどの海外市場において、既存の法人名で行われている営業活動や医療機器の認証手続きを考慮した措置です。同社は、社名を直ちに変更すると、現地の取引先や認証機関に混乱を招く恐れがあると判断しました。
新事業はブラジル・インドネシア、dRASTはインド…二本立ての海外攻略クアンタメトリクスが新規に進出する分野は、化粧品・エステ事業です。トキシン・フィラー・スキンブースターなどのエステ製品や化粧品、体外診断機器などの医療用品の現地生産化と国内外での流通を推進します。当初は国内ブランドの製品を確保して海外に流通させ、その後、現地生産や自社ブランド、受託製造(ODM)供給まで事業範囲を広げる計画です。
新事業の最初の舞台は、ブラジルとインドネシアになる見通しです。ミコグループが半導体素材・装置事業を運営し、現地に構築した営業・マーケティングネットワークが出発点となります。両社の事業経験が相乗効果を発揮し、現地生産・流通モデルを構築するという構想です。
新事業は、既存の診断機器事業と相互補完関係を築きます。dRASTは、敗血症患者に適した抗生物質を迅速に見つけられるよう支援する高付加価値の機器です。ただし、国ごとの医療機器認証や現地の評価、病院への導入手続きを経る必要があるため、機器の供給から売上本格化まで時間がかかります。
一方、化粧品・エステティック事業は、大規模な研究開発人材や設備を先に投入しなくても、比較的早く売上を上げることができます。固定費の負担が大きい革新医療機器事業だけでは、短期間で損益分岐点(BEP)を達成するのは容易ではないため、現地生産・流通事業を規模拡大の手段として加えた形です。
クアンタメトリックスの関係者は、「事業目的の追加が完了すれば、早ければ今年下半期から新規事業の売上が発生する可能性がある」とし、「新規事業は固定費の負担が大きくないため、早期に売上高および収益性の向上にプラスの影響を与えるだろう」と述べました。
既存事業についても、ミコグループとの協業を通じて強化する計画です。dRAST事業は、特にインド市場での成果が注目されています。クアンタメトリクスは昨年末にインドへ初めて機器を供給したのに続き、今年上半期に追加供給を行いました。通常、機器供給後、現地での評価や商業稼働まで1年以上かかりますが、インドでは約6ヶ月で本格的な事業化段階へと移行したとのことです。
急成長するインド市場では、追加受注も推進中です。インドは抗生物質耐性問題が深刻な上、敗血症診断の需要も大きい市場として挙げられており、dRASTの追加供給の可能性が注目されています。
次世代製品であるdRAST evoは、既存事業のコスト競争力強化と海外展開拡大に向けた勝負手です。クアンタメトリクスは、今年下半期にdRAST evoの開発を完了した後、欧州の医療機器認証を申請する予定です。来年上半期に認証を取得すれば、量産に入るという目標です。また、キットの生産自動化設備への投資も並行して行い、海外供給の拡大とコスト削減を同時に目指しています。